2024年10月26日放送 20:15 - 21:25 NHK総合

衆院選特集
政治決戦のゆくえは 密着・党首たちの12日間

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オープニング

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政治決戦のゆくえは 密着・党首たちの12日間
自由民主党

総理大臣になって初めて選挙に臨む自由民主党・石破茂総裁。「自民党が深い反省のもと国民の皆様方にお詫びをする。新しく変わった姿をお見せをして新しい日本を作っていくその決意を全国各地で訴えてまいりたい」と述べた。第一声の場所に選んだのは、震災から13年が経った福島の漁港。復興に取り組んできたこの場所で語ったのは、震災時、自民党が野党だった思い出。演説の際に準備しているのは、左手の甲に書かれたメモ。掲げているのは地方創生。そのための交付金を倍増するなどして、人やモノの流れを地方に広めるとしている。農林水産大臣や地方創生担当大臣を歴任してきた石破総裁。国の成長の鍵は地方にあると考えている。今回自民党にとっては、逆風が吹く中の選挙戦。去年、“政治とカネの問題”が明るみに出て初めて迎える総選挙。石破総裁は収支報告書に不記載があった一部の議員を非公認とするなどの対応を取った。今回打ち出したのは「日本を守る」というスローガン。国民の安全を守るため、防衛力の強化を掲げ、自衛官の処遇を改善すると訴えた。10月19日、選挙戦5日目の朝。自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれ、総理大臣官邸前の柵に車が突っ込む事件があった。この日の昼の演説会場は厳戒態勢が敷かれた。制約がある中でも近くに住む人の元に自ら駆け寄った。賃上げに繋がる経済政策の実現を訴えた。遊説先で求められた色紙に書いたのは「着々寸進 洋々万里(少しずつ前に行きましょうね。大海原がひらけますよ、という意味)」。自民党・石破総裁は「政治に対する信頼をもう一回取り戻した上で国民の安心安全を確保する。それは防衛も治安も災害もそう。そのための対策はより一層拡充をしていく。そういうことを訴えながら残りの選挙戦を戦って参ります」と述べた。

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立憲民主党

立憲民主党・野田佳彦代表。政権交代を目指す今回の選挙。第一声から政治とカネの問題を強く批判した。選挙戦序盤、政治とカネの問題で自民党から非公認となった大物議員と争う選挙区を重点的に回った。政治への信頼回復を掲げ、企業や団体からの献金の禁止を訴えている。野田代表が繰り返し訴えているのは「分厚い中間層の復活」。家計や雇用を底上げし、消費を活性化させて強い経済を取り戻すとしている。街頭でのビラ配りは、政治家を志した40年近く前から続けている。民主党政権で1年余り総理大臣を務めた野田代表。今回の選挙は与党を過半数割れに追い込む絶好の機会だと見ている。野田代表は「総理を辞めてからは泥の中に潜ってしまったドジョウだったが、ここは十数年に一回政権が取れるかもしれないチャンス。今度は岩盤に爪立ててでも這い上がっていって政権取りに行きたい」と述べた。

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八王子(東京)兵庫県島根県新潟県立憲民主党衆議院議員総選挙野田佳彦
日本維新の会

今回党首として初めての総選挙に臨む日本維新の会・馬場伸幸代表。関西以外での党勢拡大を目指す中、東京で第一声を上げた。「古い政治の打破」を掲げ、政治資金の透明化を訴えている。税金の無駄使い削減を大阪で実現してきたと訴える日本維新の会。今回の選挙でも「身を切る改革」を重視している。特に強調しているのは、現役世代の負担軽減策。若者の街と言われる東京・下北沢で、税金や社会保険料の見直しを訴えてきた。馬場代表は「徐々に維新の考え方が全国に伝わってきている。最後まで若者の可処分所得、自由に使えるお金を増やしていく。いろんな施策を打っていくことを訴えていきたい」と述べた。

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世田谷区(東京)北区(東京)千葉県新宿区(東京)日本維新の会
公明党

公明党・石井啓一代表は先月代表に就任し、初めて挑む国政選挙。初日の演説では政治とカネの問題に対して、与党として責任を果たすと訴えてきた。特に力を入れて訴えてきたのは物価高対策。トレードマークは眼鏡。国土交通大臣時代、「ベストメガネドレッサー賞」を受賞した。ネットでも積極的に発信。今回、11の小選挙区での議席獲得と、比例代表の議席の積み増しを目指している。石井代表は「全力で取り組んでいるので、各地の街頭などは手応えがある。まだ厳しい小選挙区、比例区もこれからという状況であるが、残り1週間この勢いを加速して必ず目標を到達出来る様に頑張り抜きたい」と述べた。

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ベストメガネドレッサー賞公明党北海道愛知県
日本共産党

日本共産党・田村智子委員長。政治とカネの問題をいち早く訴えてきたとアピールしている。今年1月、女性初の委員長に就任。全国を回り、物価高に苦しむ人々の声に耳を傾けた。人々の暮らしを支えるためには、最低賃金の引き上げと中小企業への支援が欠かせないと訴えている。田村委員長は「真剣に考えて居る有権者が確実に広がっていると感じている。どこにどう届くかという選挙かと思う」と述べた。

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京都府大阪府日本共産党沖縄県
国民民主党

国民民主党・玉木雄一郎代表は、代表として2度目の総選挙に臨んだ。訴えの柱が手取りを増やす経済政策。現役世代への支援を掲げている。手取りを増やす事で消費が高まり、経済成長に高まると訴えている。連日各地を回り、1日5回以上演説を行う玉木代表。声が枯れないよう気を使っているのが、「のどメンテ」。特に訴えているのが税制の改革や社会保険料の負担軽減など、家計を支える政策。玉木代表は「確かな手応えを感じつつある。政治とカネの問題が大きな争点になっているが、そろそろ有権者はその先を聞きたがっている。国民の皆さんの手取りを増やして消費を活性化する。この政策を訴えていきたい」と述べた。

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国民民主党神奈川県秋田県
れいわ新選組

れいわ新選組・山本太郎代表は結党して5年、代表として迎える2度目の総選挙。選挙戦初日の夜、ニュース番組に出演し、物価高に対する経済政策を訴えた。翌日から全国行脚。写真撮影には行列が。目標は現状の3議席から2倍以上の議席獲得。個人消費の活性化こそが景気回復をもたらすと訴えている。山本代表は「手応えは感じている。経済が不安定。貧困がこれだけ拡大している社会の中で何とかならないかという人々の気持ちは拡大している。これに応えなきゃ行けないのが政治で何とか出来るのが政治。毎日が最後の日だと思ってやっている」と述べた。

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社会民主党

社会民主党・福島みずほ党首。防衛予算の増額に強く反対している。重点地域の九州・沖縄では全ての県を回り、支持を訴えた。

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参政党

参政党・神谷宗幣代表。初めての総選挙で100人近くの候補者を擁立した。積極財政と消費税の減税などを通じて経済成長を実現すると訴えている。

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自由民主党

選挙戦は後半へ。自由民主党の石破茂総裁は投票日まで1週間を切ったこの日、大阪で 「最大の危機感をもってこの選挙残り6日間戦ってまいります」などと述べた。厳しい情勢の中、当初口にしていなかった野党への批判を強めていた。この日の夜、党の幹部たちと今後の選挙戦略を話し合った。競り合いが続く選挙区に集中的に幹部が応援に入る方針が決まった。

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大阪府自由民主党衆議院議員総選挙

翌日、石破茂総裁は特に激戦区が多い愛知県に入った。警備体制が強化され、有権者との距離が遠くなる中、少しでも親しみを感じてもらおうとしていた。次の会場に移動するまでの僅かな時間、一人でも多くの人の手を握る。和歌山県では南海トラフ地震に触れながら防災庁の創設を訴えた。街頭演説で強調したのは公明党との結びつき。今回自民党は公明党と合わせて過半数の議席を確保し連立政権を維持することを目指している。公明党の山口前代表とともに関西の選挙区を回った。選挙戦終盤、党の支部に支給した政党交付金を巡る新たな報道に反論した。逆風が吹く中の12日間の選挙戦。石破茂総裁は「国会議員になるときに渡辺美智雄さんという方から言われました おまえは何のために政治家になりたいのだ 金がほしいのか先生先生と呼ばれたいのか」「政治家の仕事とはたった1つだ 国家のために次の時代のために語らねばならないことを語る勇気を持て それをわかってもらえる真心を持て」などと話した。

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立憲民主党

立憲民主党の野田佳彦代表。今回は単独で自民党を上回る議席獲得を目指している。選挙戦中盤、党本部で職員から情勢の報告を受けた。今後、候補者が競っている選挙区を重点的に回ることを確認した。翌日、野田代表が向かったのは北海道の激戦区。全国各地で演説を行うため、長距離移動が続く日々。この日は久しぶりに店に入って昼食を取った。立ち食いでの食事はわずか10分だった。自民党の政党支部への2000万円の支給が報じられたこの日、「自民党は非公認の人たちを十何人つくった 厳しい対応をしているようなことを自慢していたじゃないですか」などと批判した。

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日本維新の会

日本維新の会の馬場伸幸代表は、愛媛県を訪れた。地方で暮らす人のために経済政策に力を入れていくと訴えた。選挙を戦う上で馬場代表が大切にしているのが人間同士の絆。長年参加してきた地元の祭りで学んだという。この日、遊説先で偶然行われていたのが地域伝統の秋祭り。与党を過半数割れに追い込み議席を増やしたいと訴えた。

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公明党

公明党の石井啓一代表。選挙戦中盤、党の幹部がオンラインで情勢会議を開いた。これまで議席を守ってきた小選挙区で激戦が続いていると報告があった。会議の最後の山口前代表から激励を受けた。翌朝、妻に見守られ、激戦区の応援に向かった。この日、特に意識していたのは関西の選挙区で競り合う日本維新の会。石井啓一代表は、なんとか最後逆転で小選挙区、比例区ともに勝利していきたいなどと語っていた。

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日本共産党

日本共産党の田村智子委員長は神奈川県でジェンダー平等を訴える集会に参加した。核兵器の廃絶を訴える運動を、自らの原点の一つと位置づける田村委員長は広島の被爆者団体を訪れた。田村委員長は、攻めに攻める選挙を最後までやり抜いていきたい、などと述べていた。

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国民民主党

国民民主党は今回の選挙で、単独で法案を提出できる21議席以上の獲得を目指す。堂々と正論を訴え政治を変えたい。自ら動画を撮影し、配信してきた玉木代表は選挙期間中もライブ配信を行ってきた。動画を配信することでそれを見て演説に足を運ぶ人もいたそうで、ネットのと現実が繋がることを感じたという。玉木代表は「最後の最後まで思いを伝え続ける、ありとあらゆることをやり尽くしたい」とコメントした。

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れいわ新選組

れいわ新選組・山本太郎代表は沖縄県を訪れ対話を重視した平和外交を訴える。れいわ新選組は今回の選挙で躍進し、国会論戦での立場を高めたい考え。山本代表は、現在れいわ新選組が持つ議席数3に関して「かなり厳しい、発言時間もほとんど与えられない」と話す。そのうえで2桁の議席数を今回獲得したい考え。2桁の議席数を獲得できれば国会での戦い方も変わるのだという。山本代表は演説の中で希望を持てる国を作ると訴えた 。

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社会民主党

社会民主党・福島瑞穂党首は市民目線で誰もが安心して暮らせる社会の実現を訴えた。福島代表はインフレや物価高などに演説の中で触れ、当たり前に働き、食べられるだけの賃金を得ることができる社会を一緒に作っていこうと訴えた。

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参政党

参政党の神谷宗幣代表は、日本の国土と冨を守り抜くとして外国資本による土地買収の規制や、外国人労働者の受け入れ抑制を訴えた。

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