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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(視点・論点)
アテンション・エコノミー ゆがむネット社会
山本龍彦教授は「SNSは無料で使っていると思われるが、利用者は貴重で有限なアテンション、可処分時間を支払っている」と話す。SNSプラットフォーム事業者は個人データ、AIを使い、利用者の嗜好、政治的傾向などを分析し、属性に合ったコンテンツをレコメンドしてくる。人間の思考モードには反射的で処理速度が速い「システム1」、熟慮的で処理速度が遅い「システム2」があるが、前者を刺激し、閲覧数、クリック数を稼ぐのが「アテンション・エコノミー」といえる。誹謗中傷、偽・誤情報、ヘイト投稿は人のアテンションを引きつけるため、大きな儲けを生むと捉えられている。
人間は繰り返し同じ情報に触れると、それが正しく感じられるようになる。陰謀論、偽・誤情報ですらも信じ込んでしまうこともあり、社会的分断を引き起こしたり、ネット依存にもつながる。山本教授は生命、身体などに重大な影響を及ぼすコンテンツは素早く削除されるべきだが、情報空間に関する批判意識、リテラシーを高め、ビジネスモデルそのものを変容させるべきと提言する。安全性、信頼性を確かめつつ、様々な情報にバランスよく触れる意識が求められるという。
(エンディング)
エンディング
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