- 出演者
- 安村直樹 桂米助
今回の案内役は落語家・桂米助。クラシックと落語のコラボをするなど、音楽好きだという。初代・林家三平や二代・林家三平、九代・林家正蔵などもクラシックが好きだと話した。きょう、お届けするのはブラームス作曲「ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83」。ブラームスは1833年5月7日、ドイツ・ハンブルクの貧しい家に生まれた。13歳の頃から居酒屋でピアノを演奏し、家計を支えていたという。1853年9月、作曲家・シューマン宅を突撃訪問し、ピアノを披露した。そこでシューマンの妻・クララに一目惚れした。その後、シューマンは頭痛と幻聴に悩むようになり、1854年2月にライン川に投身した。一命はとりとめたものの療養所暮らしになり、クララは看病をした。しかし、人気ピアニストのクララは演奏旅行で留守が多く、ブラームスが住み込みで夫妻の子どもの世話や家事をした。1856年7月29日、シューマンは46歳で亡くなった。シューマンの死後もブラームスとクララは音楽家同士として親交を深めたが、結ばれることなく1896年5月20日に76歳でクララが亡くなった。1897年4月3日、ブラームスも後を追うように63歳で亡くなった。桂米助はこの愛物語と古典落語「紙入れ」は似ていると話した。ピアノ協奏曲第2番はクララへの愛が溢れた作品だという。ピアニスト・藤田真央は恋や人間の生業を凌駕した次元が違う作品だと話した。
ブラームス作曲「ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83」を指揮:セバスティアン・ヴァイグレ、ピアノ:藤田真央、管弦楽:読売日本交響楽団で演奏した。
桂米助はクララへの愛がたっぷり入っていた、愛があるといい曲が作れると話した。続いてはシューマン作曲「交響曲第1番<春>から」。シューマンは1810年、プロイセン王国の名家に生まれた。18歳の時、ピアノ教師のフィリードリヒ・ヴィーク家に住み込みでレッスンを受けることになった。そこでクララと出会い、クララが21歳の時に結婚した。1841年、クララが長女を身ごもった時に「交響曲第1番」を完成させ、“春”と名付けた。シューマンはこの曲をたった4日で全体像を書き上げたという。
シューマン作曲「交響曲第1番 変ロ長調 作品38<春>から」を指揮:セバスティアン・ヴァイグレ、管弦楽:読売日本交響楽団で演奏した。
桂米助は今回の演奏で人生の春と悲哀を感じたなどと話した。
「粗品と絶品クラシック」の番組宣伝。
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2024年2月22日(2:35)