- 出演者
- 田中裕二(爆笑問題) 太田光(爆笑問題) 阿川佐和子 星野真里 高橋英樹 河合敦 ビビる大木 山本博(ロバート) 宮崎香蓮 千葉公慈 影山優佳 磯田道史 川島如恵留(Travis Japan)
近松家に300年以上伝わる古文書には墓前で行われた儀式が記されている。主君の墓に集まった赤穂浪士たち。大石内蔵助は吉良の首を供えると浅野内匠頭の短刀で斬る仕草を浪士たちが代わる代わる行う儀式を執り行なった。泉岳寺での目的は吉良を討ち取った報告ではなく主君に吉良の首を取ってもらうことが本当の狙いだったと考えられる。
華蔵寺には吉良上野介の墓があり毎年命日の12月14日に法要が行われる。吉良は格式高い高家という役職に就いていた。吉良の死後、吉良家自体が高家の役職から解任される。幕府の中には吉良家を排除して朝廷と新たな関係を築きたいという思惑があった。吉良家日記には歴代の高家が年代順に記載されており、討ち入り後は公家出身ばかりになっている。
討ち入りがあったのは両国だが、浅野に斬りつけられた時に吉良が住んでいたのは江戸城のすぐそばだった。幕府の命令で警備が手薄な地域に移転していた。また大石内蔵助はお世話になった寺に宛てた手紙の中で、幕府は吉良邸を打ち破ることをとがめることなくその通りにさせておこうとしていると推察しているなどと記している。歴史学者・磯田先生は「大石を支持したい空気があった」などと見解を示した。
歴史に名を残した赤穂浪士47人だが、討ち入り数カ月前まではメンバーは約120人いた。リーダー大石内蔵助が最も恐れたのは仲間の裏切り。そこで秘策を使って討ち入りメンバーを選抜した。メンバーを選び抜くために使ったのは血判状。大石は約120人分の血判状を預かっていたが、討ち入りを断念したことを伝えてわざと血判状を返却しその反応を見てメンバーを選抜。当時の日本は密告が当たり前の社会で討ち入りの情報がどこから漏れてもおかしくなかった。大石は血判状を返すことでスパイの目を欺く狙いもあったと考えられる。
エンディング映像。