- 出演者
- 田中裕二(爆笑問題) 太田光(爆笑問題) 阿川佐和子 星野真里 高橋英樹 河合敦 ビビる大木 山本博(ロバート) 宮崎香蓮 千葉公慈 影山優佳 磯田道史 川島如恵留(Travis Japan)
オープニング映像。
1701年、江戸城松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつけた。これまで忠臣蔵では吉良のいじめが原因として描かれていたが赤穂城跡を調査し真相に迫る。敵を確実に仕留めるために城の石垣を屈曲させていることや橋を意図的に曲げていることで浅野内匠頭の武闘派な一面がわかる。浅野家は戦のない江戸時代に実戦向きの城を造った。そんな浅野は幕府から勅使饗応役を楽しめる。江戸城に来た朝廷の使者をもてなす役割で接待費は全て藩の自腹だった。接待役の上司として現れたのが吉良上野介。
水間沾徳が書いた「沾徳随筆」によると、浅野は18年前にも接待役を務め接待費用450~460両を支払ったが近年の費用は1200両に増額していた。浅野は700両にできないかと提案したが吉良は受け入れようとしなかった。1200両は現在の約1億4400万円。浅野は武士としてのメンツが立たなくなるほどひどく罵られたという。また浅野は短慮な人物であったため。こうして浅野は即日切腹し、襲われた吉良はおとがめなしで終わった。その後赤穂藩の城や屋敷は全て幕府に没収された。
主君亡きあとリーダーとなったのが大石内蔵助良雄。松の廊下事件から1年4ヵ月後、赤穂浪士たちは本格的な討ち入り準備に入る。しかし吉良の屋敷が広すぎることや留守が多いことが問題だった。吉良は松の廊下事件の後両国に引っ越した。江戸入りした赤穂浪士たちも吉良邸の近くに引っ越す。
赤穂浪士の2人は吉良邸の裏門から目と鼻の先に雑穀店を開く。変装して屋敷付近に潜伏し吉良家の人間と親しくなり警護の様子を探った。他にも雑穀店の屋根に登り屋敷を観察するなど浪士たちは様々な方法で吉良邸を探り吉良邸の図面を作成。続いての問題は、大石内蔵助を始め浪士たちは誰も吉良の顔を知らないこと。
赤穂浪士たちは誰も吉良の顔を見たことがなかった。そこで目をつけたのは駕籠。家来のふりをして駕籠に近づき挨拶をし開けさせようと考えたが開かなったため顔がわからないまま討ち入りに入ることに。大石内蔵助たちが討ち入りを急いでいた背景には、脱退者が多いことやお金の問題があった。当初約8300万円あった軍資金は江戸滞在費や生活費などで消費され討ち入り1か月前にはほぼゼロになっていた。スパイ活動の結果、吉良は親戚の大名屋敷に泊まることが多いことがわかった。
討ち入りの日程は決定したがまだ大きな問題があった。広大な吉良邸内には約150人の人がいた。さらに幕府に見つかる可能性があったため短期決戦が必須だった。午前4時に奇襲し勝負は2時間で決着。赤穂浪士の怪我人は数名で吉良を討ちとることに成功。赤穂大石神社の義士宝物殿では四十七士が討ち入りの際に使用した道具を展示している。吉良を討ち取ったことを知らせるため呼子鳥笛は全員が持っていた。また吉良邸の隣の大名家が高提灯で屋敷内を照らしてくれていた。江戸時代は放火や失火は罪が重かったため火災の危険性が低い高提灯が使用された。
吉良邸の高さ約5mの長屋塀に囲まれていた。屋敷内にいた総勢約150名のうち100名以上が長屋内にいた。そこで鎹を使用して100名を長屋内に閉じ込めた。
長屋の戸を鎹で打ち付け吉良の家臣100人以上を閉じ込めた。派遣社員のように主人を変えて仕える渡者の比率が増えていて赤穂浪士側は吉良側の士気が低いことを察知していた。泉岳寺には間十次郎が吉良を討ち取ったと言われている槍が子孫によって奉納されている。間十次郎の子孫・羽佐間道夫さんは声優として活動している。
吉良を討ち取ったと言われる槍は屋内用に短くしていた。討ち入りの戦術は裏門と表門から攻め、庭の見張りと屋敷内斬り込みで分かれていった。敵一人につき三人一組で戦った。屋敷に潜入すると弓の弦を片っ端から切断するなど有利に戦いを進めた。約1時間で屋敷を制圧したが吉良が見つからず、吉良の捜索にさらに1時間かかった。浪士たちは浅野内匠頭が松の廊下でつけた傷跡で吉良を確認した。吉良側は死傷者約40人、赤穂浪士側は死者0人・負傷者は数人で完遂。浅野内匠頭の祖父の代から江戸の火消しとして浅野家は有名だったため、火消しだからこそ浪士たちは統制が取れていた。
赤穂浪士は討ち入り後に全員切腹することになる。大石内蔵助を介錯した刀と介錯人の子孫・安場保晴さんがスタジオに登場。刀を研ぐことは非礼にあたるとされ300年以上手入れは油の塗替えのみだという。介錯には敬意を表するため一流名刀・備前長船が使われた。
忠臣蔵は様々な形で300年以上語り継がれている。討ち入りに成功した四十七人の赤穂浪士の中に一人だけ切腹せずに83歳まで生き延びた人物がいる。大石内蔵助はその人物にあるミッションを与えていた可能性があるという。
オープニング映像。
私の幸福時間の番組宣伝。
エンディング映像。