- 出演者
- 野村真季
オープニング映像が流れた。
G20サミットがまもなく開催される。現場のインド・ニューデリーから中継。今年もウクライナ侵攻が議題のひとつとなっているが、ロシアのプーチン大統領は欠席し、ラブロフ外相が出席する。去年は西側諸国とロシア、双方の主張のあいだを取る調整がギリギリまで続けられ、首脳宣言は大多数が強く避難したとする一方で、「異なる見解もあった」との表現を盛り込み採択された。しかし今年は様相が異なっており、議長国がインドになって以降、G20の閣僚会議で去年と同様の文言を踏襲した共同声明がロシアなどの反対により採択されていないという状況になっている。そのため、今年はさらなる難航が予想されているが、インドはグローバルサウスの盟主として存在感や成果をアピールしたく、なんとしてでも成果を出さなければならないという並々ならぬ思いで挑んでいる。
三重県に住む平野利枝さんは小学校高学年の時、担任の男性教師からキスや体を触られるなどの性被害を受けた。約30年後に加害者の男性教師と手紙の交換や面会を重ねた。当初は覚えていないという返答だったが、3年に及ぶやり取りを経て謝罪を受けた。子どもが犠牲となる性被害が後を絶たない現状を受け、こども家庭庁は子どもに関わる仕事に就く人に対して性犯罪歴の有無を確認する日本版DBSを導入する方針。有識者会議で示された制度案によると学校や保育園などの公的機関は性犯罪の確認を義務とする一方、塾や習い事などは確認を任意とした。確認の対象は性犯罪歴の前科のある場合のみで、不起訴処分や条例違反は対象外。平野さん達は性被害を受けた時に相談出来る体制や当事者への聞き取り調査を行う専門機関の必要性を訴えた。日本版DBSが被害防止ときっかけになることを期待する一方、確認の対象となる職種や罪の範囲は広くしてほしいと考えている。
朝鮮労働党の機関紙は未明に平壌で行われた民防衛武力閲兵式と呼ばれるパレードの様子を報じている。金正恩総書記と娘のジュエ氏が出席した今回のパレードは正規軍ではなく民兵組織が中心のもので武装したトラクターやトラックなどが登場し有事に総動員で戦争遂行する能力をアピールした。
千葉大学で法医学を専門とする岩瀬教授は司法解剖で子どもの死を目の当たりにするなか同じような死を防ぎたいと8年前からチャイルド・デス・レビューを行ってきた。この日は虐待が疑われるケースを取り上げ関わった医療機関や自治体、警察なども加わってそれぞれ得た情報を出し合った。子供がなくなった原因を検証することで具体的な予防策が出たもののそれを実現するには大きな壁がある。大学内部の研究であるため守秘義務があることを説明し議論された内容や予防策は非公開とした。チャイルド・デス・レビューに関して政府は遺族の同意を必要としている他、プライバシー保護の観点から司法解剖の結果など捜査情報を扱うことは難しいとしている。欧米ではチャイルド・デス・レビューには公益性があるとして捜査情報を扱うことができるとしている。公開した予防策で死亡事故を減らせた成果も報告されている。 岩瀬教授は実効性のある予防策には司法解剖の情報が必要で具体的な法整備を求めている。小倉こども政策担当大臣はCDRの取り組みが加速するよう関係団体と連携を図り立法の必要性の有無も含めて検討させていただきたいと述べた。