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オープニング映像。今回は貸したい大家さんと借り主をつなぐ「夢を育てる不動産屋さん」を紹介する。
愛知県名古屋市。さかさま不動産を運営する水谷岳史さんの会社。社員は7人だが、実は本業が不動産屋さんではないのだという。素材開発などジャンルにとらわれない活動をする水谷さんの会社、新しいことに挑戦する人が日々訪れる。彼も3Dプリンターを自由に使えるようにするなどサポートする。さかさま不動産は夢を追う人と借り主をつなぐサービス、どんな人が借りたがっているのかをサイトに掲載し家賃などの条件を提示し、貸主がこれを見て声をかけるのだという。ある日、北海道の食材を活かした飲食店を開きたいという男性との面接を行う。この男性のように「なぜ、どんなことがやりたいのか」を説明し、その思いに貸主が共感した場合に物件を借りることができるのだという。古民家純喫茶をオープンしたいという堂島さん、彼は身体女性だが、認識している性別は男性なのだという。苦しい思いをしてきたという彼は、ある漫画作品の「自分を憐れむな、自分を憐れめば人生は終わりなき悪夢だよ」というセリフに感銘を受け、自分の人生を悲観していたことに気がついたと語る。堂島さんはサイトに掲載から2か月後に大家さんから連絡を受ける。築70年以上で、25年間空き家になっていたという。大家さんは自分もうつを経験し、堂島さんの「作品に救われた」という言葉に心惹かれたのだという。今後堂島さんと大家さんは契約に向け、条件をすり合わせていくことになった。
ある日、水谷さんは銀行と融資の相談を行う。さかさま不動産では利用者から仲介手数料を取らないという。大学中退後、庭師をしていた水谷さんはその後空き家を借りてシェアハウスを始めた。そこから空き家を飲食店やレンタルスタジオに変えていき、それが大家さんたちの心を動かした。三重県桑名市で社会福祉士をしている森さんは大家さんの近藤さんとともに地域で子供やお年寄りが集まれる駄菓子屋にする夢を追う。かつてあった地域の姿を取り戻したいのだと語る。オープンは10月下旬を予定、作業は急ピッチで進んでいく。堂島さんは大家さんから「少しのズレを感じ、賃貸を見送りたい」と連絡が入る。家の活かし方に関して、双方の考えにズレがあったのだという。それでも堂島さんはさかさま不動産による出会いに感謝していると話してくれた。10月22日、森さんの駄菓子屋がオープン当日を迎えた。「地域で世代を超えて集まれる場所を作りたい」という夢に近づいた瞬間だった。堂島さんもまた新たな貸主がいそうだという連絡を受けた。
「Dearにっぽん」の次回予告。
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2023年11月25日(5:15)