2024年4月29日放送 0:55 - 1:20 NHK総合

Dearにっぽん
「町医者になる〜滋賀・ある診療所の日々〜」

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。今日は地域医療の担い手を目指す医師を特集する。

(Dearにっぽん)
町医者になる〜滋賀・ある診療所の日々〜

滋賀県竜王町、人口1万1000人ほどの町だが、入院できる病院はなく、人々は診療所を訪れる。この町にある弓削メディカルクリニックでは昨年から4人の医師が学んでいる。4人は幅広く診療の出来る町医者になりたいと考え、この病院で研修を行なっている。その中の1人、最年少である27歳の瀬沼創太さんは大学卒業後、2年間の研修医期間を経てこのクリニックに訪れた。4人は週に1度、診療の様子を見て議論を行う。この日は瀬沼さんの診療の様子を見て議論を進める。そんな中訪れたのは院長の雨森正記さん。彼はこれまでに400人の地域医療担い手を育てた。雨森さんは「患者に寄り添っていける医師が今後は必要になる」と語る。

キーワード
弓削メディカルクリニック竜王町(滋賀)

瀬沼さんが総合診療を行える医師を目指したのは学生時代。大学病院の実習で感じた「患者さんがどの人も同じに見える」という違和感からだった。さらに彼の祖母は大病をし自宅で療養後に亡くなったという。それもまた患者さんに寄り添いたいという気持ちのもとになっているという。ある日、瀬沼さんは初めて診療する患者さんの家を訪れる。80代の男性だが家族・本人の希望もあり自宅での療養を続けている。男性は「孫の顔を見ていると少しは落ち着くけど辛いのが勝つ、神はいないのか」と語った。2週間後、男性は急変し隣町の病院に搬送、その後亡くなった。ある日の勉強会、指導医は患者さんに語りかける言葉に関して瀬沼さんたちに質問した。返答に困る内容だったが、指導医は患者の気持ちが自分に伝わったこと、そばに立ち続けることが大切だと語った。勉強会後、瀬沼さんは指導医に亡くなった男性のことを話す。自分が出来ることは限られていると語る瀬沼さんだが、患者さんが心境と吐露した時の返答がこれで良かったのかと感じると話した。研修も残り1ヶ月となった瀬沼さん、108歳の女性の診療を行う。彼女は80代の娘さんが介護しているが、瀬沼さんは娘さんに語りかける。娘さんは正直に不安を語ってくれた。瀬沼さんは今後別の病院で学び、総合診療医を目指すという。瀬沼さんは「先生だから頼りになると言ってもらえる医師になれれば」と語った。

(エンディング)
次回予告

「Dearにっぽん」の次回予告。

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