2024年1月3日放送 4:55 - 5:55 フジテレビ

FNSドキュメンタリー大賞
決定!第32回【大賞作品をノーカット放送】

出演者
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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(FNSドキュメンタリー大賞)
今回は…

日曜日、夕食を作る姉弟。レシピノートは母が遺したもの。調理師で家でも料理を楽しんで作っていた伊鈴さんは闘病生活の末、亡くなった。2カ月前、伊鈴さんと家族が選んだのは最期の場所をいつもの場所で一緒に過ごすことだった。コロナ禍で家で最期を迎える人が増えた。支えるのは訪問看護師。

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三嶋伊鈴
最期を生きて-「看取り」支える訪問診療-

瀬角医師は末期がんの患者の家を訪ねた。男性は一日一日を自分らしく生きると決めた。決心させたのは家族の存在。1人暮らしの患者もいる。胃がんで余命わずかと知り急遽自宅に戻った。いつもの場所で穏やかな最期を諦めてほしくないと瀬角医師は考えている。瀬角医師は神奈川県出身、信州大学を卒業後、消化器内科を専門に県内外の病院に勤務。札幌の病院にいた30代の頃、忘れられない患者と出会った。患者は70代男性で一時帰宅を許可し付き添った。男性は2時間、自宅で過ごし病院に戻る車の中で「一生の思い出になった」とつぶやいた。いつか看取りを支える訪問診療を考え、還暦を節目に一人でクリニックを開設した。瀬角医師が1日に10人以上の患者を診察している。病院と比べ医療行為は限られるが薬の処方や点滴、酸素投与、人工呼吸器の管理など受けられる。李徴保険や介護保険が利用できるため入院よりも費用が安いケースが多い。求めがあれば24時間365日駆けつけることにしている。末期がんの男性のもとに家族が集まった。3週間後、男性は急遽、入院し検査を受け退院した。5日後、家族に見守られ息を引き取った。2年めの夏、瀬角医師は末期がんの男性を担当した。余命僅かとしり1人暮らしの家に戻ってきた。

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信州大学安雲野市(長野)松本市(長野)

1人暮らしの男性が自宅に戻り9日目。男性に病院に戻りたいと言わせてしまった、安心させる介護サービスが必要と感じた。しかしその日は突然訪れた。医療用麻薬を投与後、呼吸が弱くなっていた。男性は息を引き取った。畑仕事をする願いは叶わなかった。

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松本市(長野)

瀬角医師が開いたカンファレンス。集まったのは訪問看護ステーションの看護師たち。その場限りで終わらせず地域全体の力を高めたいと考えている。秋、新たな患者と向き合う日々が始まった。女性は胆のうがんを患い余命わずか。訪問が始まった当初は立ち上がることもできたが難しくなっていた。ベッドでも家族を気遣う女性、だが家族の選択だった。再び入院すれば家族とほとんど会えなくなることから選んだのが訪問診療だった。

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松本市(長野)

胆のうがんを患う女性。この日は痛みで苦しそうだが、ありがとうを繰り返す。翌朝、女性は静かに息を引き取った。女性が子どもたちに遺したものがある。それは手書きのレシピノート。亡くなる直前に見つかった。クリニック開業から2年、瀬角医師は今日も訪問診療へ。瀬角医師が看取った患者は2年間で117人に。

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塩尻市(長野)

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