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済生会福岡総合病院では、命の危険がある負傷者の受け入れが決まり人員が必要と判断されたとき、救急科の医師に一斉にコールがかかる。必要に応じて専門の医師にも連絡し、重傷患者の到着を前に手術の体制を整える。2023年12月31日、救急医の久城医師は救急隊から頭の損傷が激しいとの連絡を受け、脳神経外科医に協力を要請した。頭の中の出血が脳を圧迫しているため、頭蓋骨に穴をあけて血を取り除く手術が始まった。一息ついたときにはすでに年が明けていた。
オープニング映像。
年明け早々、久城医師は能登半島地震の被災地に向かった。DMATの一員でもある久城医師は、被災地の医療支援にあたった。
久城医師はDMATの訓練の打ち合わせのため日本医科大学千葉北総病院を訪れた。ドラマ「コード・ブルー」のモデルでもあり、20人以上の救急医が所属している。久城医師も4年前までここでフライトドクターとして現場に立っていた。
済生会福岡総合病院のヘリポートに消防のヘリで離島から患者が搬送されてきた。消防のヘリは救急車と同じレベルの救急設備を備え、基本的に救急救命士が乗っている。患者の速やかな搬送が主な目的。久城医師は千葉から福岡へ家族のことを優先して帰ることを決めた。
救命救急センター1年前の秋吉医師は、研修医だった頃に久城医師らに背中を押され救急科の道を選択した。この日は救急科の医師として初めて1人での当直勤務だった。搬送されてきた患者は心臓が止まる寸前の状態で、久城医師の判断で足の付け根にカテーテルを挿入し薬を投与した。
久城医師が中心となり外傷セミナーが開催され、救急隊や若手医師、看護師などが参加した。けが人が救急車に乗る前や搬送中の処置を各機関がともに学び連携強化を図っている。
久城医師は病院に駆けつけた。交通事故で大けがをした10代の患者が搬送されてきた。救急車の中で心肺停止の状態に陥っており、心臓マッサージを行うため開胸手術を行った。久城医師は研修医1年目の時は労働時間が長くてきつかった、精神的にも体力的にも負荷が大きいから「やれない」という気持ちでいないといけないしやらない方がいいと話した。
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ドクターヘリに乗っていた頃にドラマ制作に協力したことがきっかけで、久城医師は医療ドラマの監修にも携わっている。休日を使って脚本の監修から撮影現場での医療指導までサポートを行っている。
2025年の秋吉医師が当直の日。重症患者の対応中にも救急車の受け入れが続いた。秋吉医師はそれぞれの患者の対応をしながら脳卒中の患者の処置を終え、脳神経外科に引き継いだ。久城医師は上司と九州大学教授に大学院で勉強する話をもらった。久城医師は「自分はこういうことをしたい」と伝える立場に立てる資格を取ることが大事なステップアップと話した。
エンディング映像。