2026年10月11日放送 3:00 - 4:00 フジテレビ

FNSドキュメンタリー大賞
美しく、はみだす

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(オープニング)
オープニング

新潟県弥彦村にある築200年以上の古民家で、京都府出身の画家アニー・玲奈・オーバマイヤーさんの個展が開かれた。始まりは一年前の夏。四季の移ろいを感じながら描いた作品は100枚。新たな気づきの中で自分と向き合い続けた一年を追った。

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京都府弥彦村(新潟)
(FNSドキュメンタリー大賞)
美しく、はみだす

新潟県弥彦村に移住したアニー・玲奈・オーバマイヤーさんは京都府出身の30歳。築224年で国登録有形文化財の旧鈴木家住宅に暮らす。やって来たのは2025年6月16日。弥彦神社の神職の住宅として建設され、明治維新の立役者の一人・岩倉具視が宿泊したことでも知られる。弥彦村の活性化に取り組むアートチーム「squatting」の森田幸尚さんは、アーティストが一定期間特定の場所に滞在して創作活動を行う「アーティスト・イン・レジデンス」の舞台として住宅の活用を考案し、最初のアーティストとしてアニーさんが選ばれた。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、大学卒業後は全国を旅しながら絵を描き続けてきた。引越しを終えたアニーさんが向かったのは地元の建設会社。無償で譲り受けた使用済みの床板が絵を描くキャンバスになるという。最初に取り組んだのは和室いっぱいに敷き詰められた20畳分の板に描く巨大な作品。古民家で自炊しながら創作に打ち込む。庭の風景を楽しみながら食事をするのが日課となっていた。散歩も創作活動には欠かせない日課で地元の人と交流する。20畳の絵は240枚に分割されており、88枚は支援者のもとへ行く。「アーティスト・イン・レジデンス」の運営費を賄うためにクラウドファンディングを実施し、作品の一部が返礼品となる。支援者の特権とするため、作品の全貌は非公開とした。近隣に住む支援者には感謝の思いを込めて直接手渡した。

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新潟県弥彦村で1年間の移住生活を送る画家のアニー・玲奈・オーバマイヤーさんに密着。中学時代に同級生と仲良くできなかったトラウマがあり、人に好かれる絵を描かなければいけないという心の縛りにつながった。傷ついた自分を認めることができた時に描いたのが、恥との決別を表現した作品だった。

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弥彦公園 もみじ谷弥彦村(新潟)

2025年12月28日、大学時代からの友人・ワンハオジさんが遊びにやって来た。長岡市の「寺泊魚の市場通り」で昼食&買い物した後、海を訪れた。自宅に戻って夕食。メニューは市場で買ったタラを使った粕汁と刺身。一人で過ごしてきた古民家には夜遅くまで優しい明かりが灯っていた。

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新潟県弥彦村で1年間の移住生活を送る画家のアニー・玲奈・オーバマイヤーさんに密着。2026年になって取り組んでいたのは新潟市西蒲区の酒蔵から依頼された日本酒のラベルデザイン。日本酒の香りの広がりを表現する花を描いた。新潟県内82の酒蔵が集まるイベント「にいがた酒の陣」でアニーさんがラベルを手がけた日本酒がお披露目された。

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個展の開催に向けて準備するアニーさんは「Out Mount furniture」を訪れ、絵を飾る額の試作品を見せてもらった。個展のヒントを得るために保育園の園児と一緒に絵を描くことになった。アニーさんは自由に描いてほしいと考え、用意されたのは5色の絵の具のみ。自由に色を生み出し、躊躇なく描いていく園児を見たアニーさんは「このエネルギーだよなぁってすごく思う」と語った。

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ラベルデザインを依頼された酒蔵を訪れると、アニーさんが求めていた「人の跡が残る木材」が屋根裏部屋にあった。個展のメインビジュアルとなった山は保育園を訪れた翌日に描いたもの。人種という枠で苦しんできたアニーさんが求めたのは「枠のない世界」だった。個展のタイトルは「STILL ALIVE」。自らを追い込んでいたアニーさんは個展を目前に体調を崩してしまった。

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新潟県弥彦村の旧鈴木家住宅で1年間の移住生活を送る画家のアニー・玲奈・オーバマイヤーさんに密着。2026年4月17日、個展「STILL ALIVE」(まだ生きてるよ)に向けた準備が進んでいた。個展は入場無料で開催。全ての絵を販売し、売り上げの一部を次の移住者を支える資金とする。4月24日に旧鈴木家住宅で個展が開幕。この1年で見たものを描いた100枚の絵が並んだ。初日はラベルをデザインした日本酒などが振る舞われ、賑やかな開幕となった。個展は6月上旬まで開催された。アニーさんは「枠に収まっていなければ道はないとずっと思っていたが、はみ出しても大丈夫」などと語った。

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