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二刀流復活とさらなる進化が望まれる大谷翔平。今回、大谷がインタビューなどで話してきた言葉、総勢14人の証言者たちへの独自取材などにより、昨季の歴史的偉業を紐解く。
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2024年、大谷翔平は「日本人初 MLB通算200号HR」「日本人初 MLB全30球団からHR」「自身初のサヨナラ満塁弾」「史上6人目の40-40」「2年連続ホームラン王」などの記録を達成。打撃10部門でリーグトップの成績。
打撃で活躍した昨季の大谷翔平。会見では「ストライクゾーン」と度々発言。ストライクとボールの見極めで大事にしていたのは、常に同じ位置で同じように構えること。6月からは新たなルーティンを取り入れ、ホームベースから軸足までの距離を常に同じ位置に。どんな球が来ても同じ姿勢で構えられているか、いつもデータで確認しているんだそう。
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昨季は打撃で活躍した大谷翔平。こだわってきたのは、どんな打席でも同じ位置で同じように構えること。専門家による分析では、今年からボールを見るときに顎を上げるように。周囲の変化に気づくため周辺視野を活かしていると考えられ、これは宮本武蔵「五輪書」にも「遠山の目付け」として同様の記載がある。2024年シーズン、ボール球を振った割合は2023年シーズン比で3%減少。新たなルーティンを取り入れた6月以降はさらに減少。
昨季は打撃で活躍した大谷翔平。大谷と対戦した投手たちからは、「ワンパターンな投球では打ちきれない」「大谷に対してゲームプランを立てるのは困難」「ストライクゾーンに投げ込める箇所が減った」「以前ほどボール球を追わなくなった」「以前と比べて空振りも減った」「大谷は地球上最高の選手」などの声が聞かれた。
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昨季は自己最多の54HRを決めた大谷。会見で「人生トップクラス」としていたのは、シーズン序盤で決めた6号HR。打球速度は自己最速の191キロ。以降、ライト方向へのHRを量産。23年と比べてもライトHRが増えている。以前の大谷は体に力が入った状態でHRを打っていたがが、24年からは無駄な力がかからない構えに改善された。30号HRは飛距離144m。31号は滞空時間7.1秒。32号は打球速度が自己最速タイの191キロ。
昨季は59盗塁を決めた大谷。プロ入り後からの自己最多を2倍以上上回る驚異的な数字。成功率はMLB全体が79.0%に対して大谷は93.7%。開幕前のキャンプでは、スピードアップを図るため短距離走トレーニングマシン「1080スプリント」を活用。世界のトップスプリンターもこれを使用しているという。重量のあるボールを使った練習で、筋力や体幹に瞬発力なども向上。体のブレが減り、スピードに乗りやすくなるという。
昨季は59盗塁を決めた大谷。重要視していたのは「スタート」。いいスタートを切ることでキャッチャーを焦らせ、送球が乱れ成功率向上に繋がる。キャンプでは「一歩目の準備」など重点的に訓練していたそう。右足を開いて構えることで、ラインの横に空間が生まれ効率的なスタートが可能になる。昨季、塁間3分の1までのタイムで自己最速の1.71秒を記録。
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昨季はメジャーで59盗塁を決めた大谷。成功率は93.7%。その要因となっていたのが洞察力。試合前に映像を見てピッチャーの動きを研究し、動きを見抜いて盗塁を行っていた。自身のピッチャーとしての経験も生きているという。エンゼルス時代に比べリード幅も拡大。
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昨季はメジャーで59盗塁を決めた大谷。高い成功率を残せたのは、強力なドジャース打線の影響。1番・大谷の後を打つ2番のムーキー・ベッツ、3番のフレディ・フリーマンなどの存在で、ピッチャーは簡単にはストレートを投げられない。変化球が必要になり大谷への警戒心が弱まり、盗塁しやすくなるという。
昨季は満場一致でMVPを獲得した大谷翔平。直後に目標として語っていたのは、投手としての完全復活。2018年のルーキーイヤーは10試合に登板し4勝2敗。その後右肘靭帯を損傷し手術。19年は登板なし、20年は登板2回。21年には9勝をあげ、打者としてもリーグ2位の46本塁打で満票MVPを獲得。22年は15勝、防御率2.33、219奪三振でMLB史上初のダブル規定に到達。23年は2年連続の2桁勝利も、右肘靭帯損傷。24年は登板0。
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今季は二刀流の復活を目指す大谷翔平。番組では、ニ度の手術を担当したエラトロッシュ医師を直撃取材。1度目の手術後に球速が6キロ上昇しており、この時点で再発を予期していたという。2度目の手術では、投手としての完全復活に向け人工靭帯による補強も行われた。同じ手術を受け復活を果たした五十嵐亮太は、「トレーナーの指導のもとで適切なペースで体を戻すことが重要」と指摘する。リハビリ現場には常にトレーナーの姿が。9月、150キロを計測。
今季は二刀流の復活を目指す大谷翔平。復活を後押しする意外な要素が「盗塁」。同じ手術を受け復活を果たした五十嵐亮太によると、ピッチングでは瞬発力の強化が重要。昨季は盗塁として高い強度の全力疾走を繰り返してきた。これが瞬間的な爆発力を向上させていたという。
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エンディング映像。