- 出演者
- -
オープニング映像。
島根県奥出雲町、この町は日本刀ににとって特別な場所だという。訪れたのは岡田准一さん、演技で日本刀を振ることも多く、さらには歴史に関心が高く日本刀にも関心が高い。日本刀の材料として欠かせない玉鋼、これらを組み合わせることで独特の模様と強度が成り立つ。玉鋼は奥出雲町の日刀保たたらで作られる。日本古来の製鉄法たたらは1月から2月に粘土の釜を作る。玉鋼は砂鉄でできており、奥出雲町では山で良質な砂鉄が採取できることから、たたらでの玉鋼作りが盛んになったという。砂鉄と木炭を三日三晩繰り返し釜に流し込み、出来上がったものが「けら」と呼ばれる塊で、玉鋼はその中にできる。岡田さんはは製鉄の神とされる金屋子神が祀られる金屋子神社を訪れる。神社に祀られる掛軸にはたたらで鉄を作る様子が描かれている。2024年1月のたたら操業が始まる。釜を作るなど職人全員で行い、火入れ式を行い本格的なたたらの操業が始まる。最初の砂鉄は村外と呼ばれる責任者が釜に投入する。村外が持つ技術は数百年にわたり口伝されてきた。岡田さんは日刀保たたらをたたらの操業3日目に訪れた。
たたらの操業の3日目に訪れた岡田准一さん。この頃になると職人さんは疲労困憊でやけどもおっている状態だという。砂鉄を落とす場所が変わるだけで玉鋼の出来は大きく変わるのだという。砂鉄は1回の操業で12トンの砂鉄を使用するが、玉鋼は400キロ程度しかとれない。50時間を越えた頃、良質な鉄が作られ始めるのだと村外代行の堀尾さんは説明してくれた。村外は音y中の色彩で釜の上京を判断するのだという。
- キーワード
- 奥出雲町(島根)
ヤマタノオロチを見立てたとされる斐伊川の風景は砂鉄をとることで出来上がったものだという。岡田さんは上流に向かい砂鉄を採取。また奥出雲町には棚田があるが、たたらのために山を削った跡地だという。棚田を代々守る宮本さんは山を削る先人たちへの畏敬の念を口にした。このあたりでとれる仁多米は名産品。さらに木炭を得るために木を刈り取った場所に植えたそばも名産となっている。岡田さんは地元のそばを出す「姫のそば ゆかり庵」へ足を運ぶ。ダシをかけて食べる割子そばなどをいただいた。
最盛期には国内の8割以上を生産していたという奥出雲町。たたらの運営は広大な山林を持つ地主が担ったという。御三家と呼ばれる中でも櫻井家は住宅などが文化財に指定されている。また櫻井家は鉄砲の材料となるいた鉄を製造しており、全国に鉄を輸送していたのだとか。たたらによる製鉄は徐々に衰退するもトヨタが車を作るために職人を呼び寄せた。豊田自動織機の中には豊永神社では例祭を行い金屋子神社にも参拝している。たたらは操業4日目が終わる。職人たちは金屋子神社でけら出しの安全を祈願する。
三日三晩かけてたたらを焚き、鉄を作る。4日目にはとうとう粘土で作った釜を壊し、鉄を取り出す。職人たちは炭をかきだしけらを取り出す。ここから玉鋼を作る段階に工程は入っていく。けらは外に運ばれ、3月に叩き割る。今年は1級品の玉鋼がとれるという。ここから3カ月かけて玉鋼に仕上げていく。
たたらの操業が終わった6月、村外の木原明さんがこの世を去った。堀尾さんはこれまでの村外代行から正式に村外に就任。10月、日刀保たたらで木原さんの部屋を見せてもらう。資料や記録が大量に残されている。木原さんはたたらの技術をいちから学んだとのだとか。堀尾さんは今年作った玉鋼を見せてくれた。木原さんとの合作、堀尾さんにとっては思い入れのあるものにになったという。岡田さんは先人たちが届けたいと思ったものに嘘はないと今回の取材を終えたコメントを残した。
エンディング映像。
ジョブチューンの番組宣伝。
ベスコングルメの番組宣伝。
いくらかわかる金?の番組宣伝。
バナナマンのせっかくグルメの番組宣伝。
「日曜劇場 御上先生」の番組宣伝。
- 過去の放送
-
2024年1月20日(16:00)