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女子の大激闘から5日。いよいよ明日、男子が開幕を迎える。世界大会46年ぶりのメダル獲得と、アジア選手権3大会ぶりの優勝。史上最強とも呼ばれる男子代表がパリへの切符に挑む。決意に満ちた彼らの姿を1台のカメラが追い続けていた。
「TEAM CAM」が密着を開始して10日目。監督のフィリップ・ブランは「2回続けてオリンピック出場を成し遂げたい。私たちは14人全員で戦うことが重要だ。」などと決意を話していた。パリオリンピック出場権獲得へ、日本代表が本格的に始動した。
「TEAM CAM」が密着を開始して14日目、富山合宿にも同行した。5日後には今年初の強化試合も控える中、セッターの関田は静かに闘志を燃やしていた。関田は代表8年目をむかえる日本の司令塔で指揮官からの信頼も厚い。コートの外でも欠かさない体づくりにも密着し、「TEAM CAM」は選手たちの鍛え抜かれた体をカメラに収めてきた。ケアルームでは本音を話している選手もいた。一方で、練習の合間をぬってプロモーション撮影もこなしていた。メディアからの多くの取材が、注目度の高さを物語っている。
5月19日、今年初の強化試合に挑んだ。中国を相手に1セットも与えず快勝し、ファンの期待に応え、チーム最年少の甲斐優斗が存在感を示した。翌日の強化試合も絶好調で、チームのムードも高まっていく。すると選手から、フィリップ・ブラン監督へ誕生日のサプライズが行われた。密着23日目には、高橋藍と石川祐希の2人が愛知合宿から合流した。
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男子日本代表の密着24日目。キャプテン3年目を迎えた石川祐希選手はイタリアセリエＡで8度目のシーズンを送り、昨シーズンはキャリアハイのベスト4進出となっている。周りとよくコミュニケーションはとっているとのこと。石川選手の食生活はストイックで、夕飯のご飯は約500グラムくらいとるという。その石川選手の背中を見てきたのが22歳にしてチームの中心選手になった高橋藍選手。東京オリンピックではベスト8進出に貢献した。大学生ながらイタリアセリエＡでシーズンを過ごしている。山内晶大選手は日本代表副キャプテンで「彼らがイタリアでプレーしてきたことをチームに還元してくれたりするので、非常にいい影響で練習が出来ている。フィリップ・ブラン監督は「チームはいい形になり始めている」等としている。日本代表はかつて2大会連続でオリンピック出場を逃している。フィリップ・ブラン監督は立て直しのために2017年にコーチとして招へいされ、2021年には日本代表監督に就任した。監督は来日7年目。選手達は「良い時は良い、悪い時はと言ってくれるのでやりやすい」「メンタル面でも色々なこと経験されているので支えてもらっている」等と話す。6月6日にネイションズリーグが開幕した。初戦の相手はイラン。キャプテンの石川祐希選手が序盤から輝きを見せた。両チーム最多の20得点をあげた。3-0で勝利した。コート外で選手を支えるスタッフの中に「アナリスト」と呼ばれる、自チームや相手チームのデータを収集分析しチームに役立つ情報を提供している。その結果をもとに戦術をたて、ミーティングで伝達する。第2戦の相手はパリオリンピック予選でも戦うセルビア。分析チームはリアルタイムで選手達をバックアップする。日本は開幕4連勝となった。6月13日に日本代表はフランス入りした。カナダとキューバを撃破し、6連勝となった。ミドルブロッカーの小野寺太志選手は「目立たなくていいような意識でプレーしています」等と話す。代表4年目の富田将馬選手はサプライズで誕生日がお祝いされた。
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ネーションズリーグ日本vsブラジル。この一戦でブラン監督は大きな決断を下す。競合相手に初スタメンに抜擢された宮浦健人。シャイな一面とは裏腹に昨シーズンはポーランドで武者修行。異国の地で己を磨いてきた。今大会は途中出場で着実に結果を残し、信頼を勝ち取った。相手はバレー大国ブラジル。プレッシャーがないといえば嘘になる。だが、キャプテンがチームを勢いづけると宮浦も追随。石川につぐ24得点の大活躍。そしてブラジルに30年ぶりに勝利。火がついた宮浦は東京五輪銅メダルのアルゼンチン戦でも活躍し、8連勝に貢献。予選最後の舞台フィリピンへ。そこで待っていたのは空前の日本フィーバー。ファンの声援を一心に受け9連勝を飾ると、会場中がリベロ小川を祝福。その裏で西田有志は苦しんでいた。4年前のワールドカップ弾丸サーブで世界を震撼させた。東京五輪でも活躍し、石川とともに日本を牽引してきた。しかしj去年原因不明の体調不良に陥り、まともに身体が動かせない日々が続いた。思うようなプレーが取り戻せない焦りと不安。もがき苦しむ西田に寄り添うキャプテン石川の姿をチームカムは捉えていた。再び前を向き始めた西田。チームもオランダを下し10連勝。どこよりも早くファイナルラウンド進出を決めた。
決戦の舞台はポーランド。今大会の目標であるベスト4まであと¹勝。選手たちには覚悟の表情が宿る。準々決勝の相手はパリ五輪予選で対戦するスロベニア。史上初のベスト4となった。地元ポーランドに敗れた日本は3位決定戦へ。勝てば46年ぶりとなる腫瘍国際大会でのメダル。しかし相手は去年の世界選手権王者イタリア。石川はセリエAで培った技術を存分に発揮。チームは一つになり、歴史を変えるため突き進む。選手、監督、スタッフ、みんなで掴み取った46年ぶりのメダルを勝ち取った。
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歓喜の銅メダルから10日後。休息を挟んで日本代表が再集合した。次なるミッションはアジア選手権での頂点だ。課題はブロックの強化で、全てはさらなる高みを目指すためだ。アジア選手権を前に、調整でトルコに向かった。トルコ遠征で、フル代表初選出の山本龍が新たに招集された。パリ五輪予選でも戦うトルコと練習試合を行い、ハードスケジュールの中でチームと個人の課題を確認した。練習試合は、パリ五輪予選の相手を伺い知ることができる絶好の機会で、攻守ともにシミュレーションを重ねた。密着110日目、アジア選手権の舞台であるイランに向かった。アジア選手権で頂点に立ち、パリ五輪予選に弾みをつけたい日本は、初戦のタイを相手に山本龍が代表デビューして勝利。続くウズベキスタン戦では、エバデダンラリーを初めて起用し連勝。続くバーレーン戦、カタール戦でもブロック強化へ大きな収穫を手にして、決勝進出を決めた。決勝の相手はアジアのライバルのイランで、会場にはホームのイランのサポーターたちが集結し完全アウェイの中、決勝に挑んだ。試合は石川の活躍で主導権を握ると、西田はネーションズリーグの不調から抜け出し復活。見事なストレート勝利で、3大会ぶりのアジア選手権優勝を手にした。
アジア選手権を終えた日本代表は束の間のオフを挟み、沖縄合宿へ。パリオリンピック予選に向けた最終調整。そんな中陽気なムードメーカーがいた、大塚達宣。合宿2日目、地元の子どもを招いたバレー教室。バレー界の未来を担う子どもたちにエールを送った。沖縄合宿最終日、期待を一身に背負って決戦の舞台東京へ。パリオリンピック予選まで1週間をきった今週月曜日、本番と同じ会場で行われた強化試合に1万人を超えるファンが駆けつけた。チーム全員がコートに立ち魅せた。選手・スタッフ全員の願い、その想いは一つ。選手たちの意気込みが紹介された。パリオリンピックへ、ココで決める。
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