京急・井土ヶ谷駅にも100年以上続くパン屋さんがある。かもめパンは創業大正13年で102年前。店を切り盛りするのは4代目社長の藤江嘉昭さんと妻の妙子さん。1日約200人のお客さんがやってくる。人気の「和菓子のようなアンドーナツ」は横浜の老舗が作る甘さ控えめのあんこがぎっしり。「村田さんのカレーパン」は福神漬けがアクセント。「くるみレーズンチーズ」は濃厚なクリームチーズとくるみの食感がくせになると人気の商品。一番人気は「あげパン」で、さとう、きなこ、シナモンの3種類。かもめパンに来るほとんどの客が買っていく。看板商品「あげパン」は1日200本以上売れる日もあるという。かもめパンは長く横浜で学校給食のパンを作ってきた慣れ親しんだ味。せんべいの店として大正13年に創業したかもめパンは、戦争中に軍や配給用のパンを製造したのが縁で戦後は学校給食のパンを作るようになった。かもめパンという店名は当時県庁の食糧課が命名したもの。かもめパンでは約100校分、1日約3万個の給食パンを作っているという。店の近くにある工場で働く従業員は30人で、嘉昭さんはそのまとめ役。1日に使う小麦粉の量は約1.5トン。パンの形にするのは機械だが仕上げは手作業で整える。1人1日5000個の作業を行う。パンを焼くのは長さ20mのトンネルオーブンで、約10分かけて通過し焼き上がる。約3万個の給食パンを一つ一つチェックする。4代目の嘉昭さんは食べる人一人一人に思いを寄せることが100年続くかもめパンの伝統だという。嘉昭さんは、何年経ってもあの時おいしかったよなと思ってくれるパンを提供していきたいと話した。
