首都圏を中心に幼稚園や保育園の送迎バスの運行管理を請け負う業界大手の会社が運転手の派遣を打ち切る通知をしていたことが分かった。神奈川・川崎市の幼稚園バスが今、存続の危機に。園長のもとに届いたのが園が契約しているバスの運行会社みつばモビリティからの解約通知。解約によって今年4月以降園にバスの運転手が派遣されなくなり園児の送迎ができなくなる可能性がある。会社側によると今年1月下旬、神奈川・横浜市や川崎市、都内の40ほどの幼稚園や保育園に対し3月いっぱいで運転手の派遣などの契約を打ち切るとの通知をしたという。背景にあるのが2024年問題。去年4月から始まった運転手の時間外労働の規制強化によりバス業界全体が人手不足に。運転手の取り合いにもなっており時間外労働の少ない幼稚園などの運転手も転職で不足している。派遣されてきた運転手自身も会社との契約を打ち切られるという。こちらの幼稚園は別の会社と契約し同じ運転手を継続して派遣してもらうという。2024年問題の影響はバス業界に広がっている。千葉県にある路線バスなどを運行するバス会社でも運転手不足に。その穴を埋めるため活躍しているというのがパートの乗務員の採用。短い時間で働くパートの運転手を好待遇で採用し正社員のシフトを補っている。更に今後は今まではしてこなかった外国人の採用などに力を入れていきたいという。