絵本「もし僕の髪が青色だったら」は、ダウン症の子どもを育てるお母さんが描いたもの。絵本の中では、子どもからの問が投げかけられている。まりいちゃんはダウン症の女の子。ガードナー家は小学5年生のエイデンくんと小学2年生のりりいちゃんの3人兄妹。母の瑞穂さんは、3人の育児は大変と思ったら大変だと思ってしまうから、そんな大変じゃないと思うようにしているという。お父さんはアメリカ人で、学校で美術と英語を教えている。子供達は英語と日本語どちらも理解することができる。まりいちゃんがダウン症だとわかったのは生まれたあとのこと。瑞穂さんは、イラストレーターとしても活動してる。出産当時のことを尋ねると、一番最初はダウン症の子は育てられないと思ったという。まりいちゃんだと思えなくて、ダウン症の赤ちゃんだと思ったという。それでまりいちゃんを受け入れるために似顔絵を描こうと思ったが、ダウン症の特徴を描こうとしてしまい全然描けなかったという。まりいちゃんは月2回言葉のトレーニングを受けている。ダウン症では知的な発達の遅れを伴うため、5歳のまりいちゃんは現在2歳半程度の知能とされていて、将来どれだけ言葉が使えるようになるかは人によるという。りりいちゃんはこの夏新たにスケートボードを習い始めた。初めて自分からやりたいと言ったそうで、家族全員興味津々。エイデンくんが大好きなのは歴史。エイデンくんには、英語がわかる長所を活かして世界に羽ばたいてほしいと願ってきた瑞穂さん。しかし小学2年生の頃学校に馴染めず通えなくなってしまった。その後転校を決意し、今では楽しく学校に通えるようになった。瑞穂さんは、この育児経験を忘れまいと絵本を作っていた。絵本の内容は、エイデンくんが学校に通えなかった頃の実話に基づく。ある日エイデンくんが自らを青色の髪の子どもに例え、それでも好きでいてくれるのかお母さんに尋ねたという。そして最後に尋ねたのは「いつかパパになって生まれてきた赤ちゃんが障害をもって生まれてきたら僕はどうしたらいい?」だった。「パパとママがあなたたちを大好きなように愛したら良い」と返したという。まりいちゃんは地域の幼稚園に通っている。瑞穂さんはずっと納得いくように描けなかったまりいちゃんの似顔絵に挑戦し、満足した表情を描いた。