東京にはお台場レトロミュージアムがオープン。約1か月で1万人以上を動員するなど注目度の高い施設となっていて、ナポリタン120円など掲示される値段は当時のものとなっている。昭和30~40年代を再現したのが特徴だが、ドラマのセットのような完成度の画家さが特徴。「「渥美さん」の家」は使い古されたシンクが見られ、バイクが設置されている場所には油染みや足跡が目立つ様子が見られたが、これらの作りは全て演出のプロ・東宝映像美術が手掛け新品のものを当時のような作りに再現したのだという。担当の清水博文氏は自分たちは昭和に対しての技術はなく、昭和を知る人にコンセプトと構想を形にしてもらうのが一番と考えて依頼したという。実際に家庭で使われていた実物も揃えられているが、その数は1万点を超えるという。その一方で扇風機は指が扇風機に触れると止まるという技術も見られた。運営会社の社長は昭和好きなのだといい、HPやSNSでも寄贈を呼びかけて思いを受け継いできた。マツダ・キャロルは運営会社のコレクションだが、実際に中に入ってハンドルを握ることも可能となっている。清水氏は触れるという実体験を最優先したいとの考えがあるという。ホテルや航空機リースなどのノウハウを活かして壊れてしまったアイテムの修繕も行えることが背景にあるといい、動かなかったジュークボックスは高山工業高校と協力して生徒が部活動の一環として修理を手掛けて復活させた。
住所: 東京都港区台場1-6-1 デックス東京ビーチ シーサイドモール4階