「お山参詣」は古くから信仰の対象となっている岩木山に五穀豊穣や家内安全を願って祈りを捧げる津軽地方の秋の伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。最終日のきょうは岩木山の頂上で日の出を拝む「朔日山」が行われ、参拝客約200人が未明から標高1，625メートルの頂上を目指した。参拝客はライトで足元を照らしながら時折険しい岩場もある登山道を慎重に登り、午前3時半頃から続々と山頂にたどり着いた。けさは東の空が雲に覆われており日の出の瞬間は見られなかったが、午前5時半過ぎに笛や太鼓による「登山囃子」に合わせて太陽が雲の切れ間から姿を現すと参拝客はじっくり眺めたり写真に収めたりした。