坂本農林水産大臣は米が品薄になっている背景について「新米が本格的に出回る前の端境期で在庫が少ないところに、地震や台風に備えた買いだめの動きが出たこと、さらにお盆休みの影響で物流が滞ったことなど複数の要因が重なっている」という見解を示した。そのうえで「令和6年度米の生育は順調に進んでいる。平年より1週間程度収穫が早まる産地もあり、出荷も前倒しで行われる見込みだ。コメの品薄状況は順次回復していくと見込んでいるので、必要な量だけコメを買い求めるなど落ち着いた購買行動をお願いしたい」と述べた。一方、大阪府の吉村知事から備蓄米を放出するよう要望を受けたことを明らかにしたうえで、「米の需給や価格に影響を与えるおそれがあるため慎重に考えるべきだ」と述べ、放出には慎重な姿勢を示した。