きのう36℃台まで気温が上昇した名古屋市は、今年最長、11日連続の猛暑日となった。東京都心も36.3℃、今月14回目の猛暑日、8月としては最多。列島で水不足が深刻化。岩手県奥州市の胆沢ダムでは、ダムの完成に伴って水没した旧石淵ダムの遺構が、2015年の渇水以来10年ぶりに出現。胆沢ダムは先週、過去最低水位を更新。貯水率はきのう時点で4%と厳しい状況が続いている。北上川ダム統合管理事務所の小出博事務所長は「非常に少雨だった結果」などとコメント。先週水曜日には農業用水の供給を停止、上水道と河川維持の放水のみ行っているが、雨が降らない場合は少なくとも8月いっぱいはこの対応が続く。岩手県一関市でも磐井川に土のうを設置して渇水対策。市内の脇田郷浄水場は磐井川から水をくみ上げ、1万6000戸に水を供給。しかし雨が少ない影響で水位が基準の20cmを下回り、取水口に水が流れ込みにくい状態となっている。そこで土のうを設置し水位を上げる作戦をとった。設置前に13cmだった水位は設置後25cmになった。ただ、雨が降らなければ根本的な解決には至らない。新潟県の米どころ、上越市の正善寺ダムも、雨が少ないなどの影響で貯水率は17%台まで低下。上越市は市内の半分以上の地域に20%の節水を、それ以外の地域にも10%の節水を呼びかけている。創業およそ80年の塚田そば店に影響が直撃。夏季限定で冷たい麺の販売を行っているが、今年は中止。麺を冷やすための水を使わないようにするため。竹内誠社長は「本当は冷たいのをやりたい」などとコメント。上越市によると、節水の呼びかけはしばらくの間、続く見込み。
住所: 新潟県上越市東雲町1-1-6
