ゲーム芸人・フジタと出会ったのは4年前。当時から部屋にはレトロゲームが積み上げられてられおり、さらに高価なゲームは別に部屋を借りて保管している。そんなフジタが2023年に婚活を行い彼女が出来たと報告を受け、さらに子ども出来たとフジタの父親も喜んでくれたという。その後結婚にこぎつけ2024年に新居を構える。しかし、すでに壁に穴が空いており、これは奥さんがご飯を用意してくれたがフジタの帰りが遅くなった事とフジタは話す。妻は出産に備えて実家へ戻っている。そんな傷心のフジタをさらに追い詰めたのは父親でベッドから落ちてそのまま戻れず病院へ緊急搬送され肺炎と診断されそのまま入院。父親は自宅へ戻る事を望むがケアマネジャーからは難しいと話し、戻るのであればフジタが24時間同居する状況でなければ難しいと言われる。さらに検査していくとステージ3bのがんが発見され手術も体力的に難しいなど言われたという。
父親の藤田陽人さんはグループホームの花鳥風月に入ってもらい、子どもが生まれるまで元気にいてほしいという思いがあった。そんな当たり前の親子のように見える2人であるがそれまでには信じがたい過去があった。両親は再婚同士、飲食店を営む母親のもとに父親が婿養子となった。フジタが小学校に入る直前、母親はくも膜下出血でこの世を去ったという。以来父が面倒を見るはずだったが、父はフジタの同級生の母親と恋仲になり帰ってこなかった。その頃からフジタさんは父親がくれる週に3万円のお金を置いていく。そして血の繋がりのない兄は大ゲンカの末、家を飛び出し一人暮らしとなり、フジタはその孤独感をゲームで紛らわせた。さらに追い打ちをかけたのが父親は相手の気を引くため同級生を可愛がっていたことで憎しみなどを抱いたという。そんな時ゲームで誰一人クリアしていないステージをフジタがクリアすると盛り上がり自身のプレーで喜ばせたいという気持ちになったという。そして数十年ぶりに父と再会すると認知症となっていた。また同級生の妻とは内縁関係でお金を渡すため無理なカードローンを組んでいた。その後フジタは生活拠点を父の家に移して介護をしようとしたが、内縁の妻のことばかりを考える父にブチギレたこともあった。施設に入り内縁の妻について聞くとお金を渡せないから会わないなど話す。
2024年の春、フジタの奥さんが子供を産んで、父親にも報告した。そして、写真を見せに行こうとしたが亡くなってしまった。