政府は少子化対策の実現に向けて財源を医療保険に上乗せする案を示した。きのう政府が示したこども未来戦略の案は今年6月時点で先送りしたこども・子育て政策の中身や財源の具体化を図ったもの。75年間改善されなかった4~5歳児に対する保育士の配置基準について来年度から保育士1人がみる人数を30人から25人へ見直すことや高等教育費の負担を軽減するため2025年度から扶養される子ども3人以上の多子世帯の大学などの入学金や授業料は所得制限なく無償化することなどが明記された。財源については歳出改革に加えその範囲内で医療保険料に上乗せし高齢者を含む全世代から徴収する支援金制度の案が示され2026年度から開始し2028年度までに段階的に構築するとされている。こども未来戦略は今月、閣議決定される見通し。