厚労省によると大卒3年以内の離職率は34.9%で過去15年で最高となっている。自己都合で退職した理由については、職場の人間関係が14.5%、上司と合わないも14.5%などとなっていた。一方で北海道の構造設計会社・さくら構造の渡辺梨沙さんは仕事の多さから一度は会社をやめようとしたものの、3月になれば部下が上司を選ぶことができるというシステムがあったことで別の上司のもとで仕事を続けることを選んだ。担当から外されてしまった山田恵一さんはショックだったと渡辺さんのとなりで話す様子を見せていた。さくら構造では2020年からこれまでに22人がこの制度を利用し、導入前の離職率が11.3%なのに対し、導入後は0.9%まで離職率が落ち着いたという。また、渡辺さんは違う上司と仕事をしたが、再び山田さんの下で働くことを選ぶ様子を見せている。山田さんは渡辺さんについて戻ってくると技術的にも人間的にも成長する様子があったと振り返っていた。専門家は選ばれる側のストレスがあることから上司側へのケアも求められるのではないかとコメント。