埼玉・加須で270年以上続く酒蔵では毎年複数の酒米や食用米を仕入れているが、去年は大半が値上がりし、ことしはさらに価格高騰の可能性が出ている。先月から酒米の取引価格の交渉が始まった埼玉ではJAが酒造組合に対し、酒米「さけ武蔵」について昨年比1.6倍の価格を提示した。酒造組合は値下げを求めているが、結論は出ていないとのこと。加須の酒蔵では4月に多くの商品で100円前後の値上げを行ったが、さらに価格を見直さなければいけないと懸念している。一方酒米を生産する農家は、酒米を作り続けるには一定の価格の維持が必要などと話した。専門家は地域ごとに酒蔵への支援策を講じないといけないなどと話した。
