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「だいち2号」 のテレビ露出情報

カナダでは近年、大規模な森林火災が続いている。2023年の1年間の焼失面積は1850万ha。これは日本の国土の半分にあたり、カナダ史上最悪の規模となった。カナダ・ケロウナには15万人が暮らしており、街の周辺には針葉樹林が広がっている。2023年8月、ケロウナでも大規模な森林火災が発生。短期間で燃え広がり、多くの被害を出した。火災の広がり方を当時のデータで確認。火災発生から2日目は小さい範囲で燃えていた。3日目は北東に向かって2キロほど拡大。この時点では広範囲に広がると思われていなかった。しかし、4日目になると火災は急速に広がり、街を飲み込んだ。火災で自宅を失ったジェフェリー・フィンドレーさん。自宅は森林の近くにあり、そこで乗馬クラブを経営していた。火は1か月にわたって燃え続け、1万3500haの森を焼失させた。消火チームの指揮をとったブラッド・リトケさん。昨年は干ばつに悩まされ、非常に乾燥していた。強風が吹き荒れるという予報もあったと話した。今回、引き金となったのは例年になかった乾燥と強風。近年、カナダではこうした環境変化が原因となり、火災が大規模化している。現在、ブリティッシュコロンビア州では衛生データを使い、リアルタイムで火災の発生を監視するシステムの導入を進めている。緑の印は発生している火災を表す。赤い線は最近発生した火災で焼失した範囲を示している。赤い点は消火が追いつかず、拡大している火災を意味する。
2014年、アメリカで地球規模で森林の動向を可視化する画期的なシステムが誕生した。アメリカ・ワシントンにある世界資源研究所。ここで作られたのが「グローバル・フォレスト・ウォッチ」。世界中から集められた衛生データや各国からの統計を元に全世界の森林の状況を可視化するシステム。地球上から、どれだけの森林がこれまでになくなっているかも一目で分かる。減少した理由も見ることができる。森林焼失の約3割が火災によるものだという。この20年間で最も火災で森を失った国がロシア。森林大国・ロシアは2021年の夏、大規模火災にみまわれた。最初の火災は5月頃。6月下旬になると急拡大した。10月に鎮火するまで焼失した森林面積は1880万ha。これは日本の国土の約半分に相当する。この事態にプーチン大統領は350億円を超える対策費の拠出を宣言した。2021年のロシアでの森林火災はNASAの衛生によっても確認された。煙は3000km離れた北極にまで到達していた。森林火災が起こると大気汚染も広がる。
ロシア・オイミャコン村は世界で最も寒い定住地と言われている。一方で短い夏には30℃を超える日もあり、気温差が激しい土地。ここで森林火災が落ち着いた後に確認されたのは極寒の雪の大地から立ち昇る原因不明の煙。この現象はゾンビ火災といい、地中に潜った火種が再び地上に蘇り、森林火災を引き起こす可能性があるという。最初にこの存在に気がついたのはアラスカで起きた森林火災の研究中だった。ゾンビ火災は雪解けから50日以内に地表に戻り、火災跡から1km以内の地中に潜むという。
シベリアの北方林地帯で撮影された1枚の写真。虫食いのように穴が空いた不思議な光景。これはサーモカルストと呼ばれる地表の沈下現象。背景には永久凍土の存在があった。永久凍土は森林によって太陽の熱から守られている。しかし、火災が発生して森林が焼失すると、地表に黒いすすや燃えた枝などが残り、太陽の熱を吸収しやすくなる。熱が地中に伝わり、永久凍土が解ける。そして、永久凍土が解けた分、地表は沈んで陥没が発生する。森林火災起源のサーモカルストは増えていくという。森がなくなり、気温が高くなると永久凍土がさらに解けていく。すると、陥没は深く大きくなり、水が溜まりやすくなる。それは沼となり、再び木々が生えることは困難になる。サーモカルストは一度発生すると拡大が止まらず、数百年・数千年と拡大し続ける。サーモカルストは世界各地に広がる寒冷地の針葉樹林帯でも確認されている。背景には温暖化の影響も指摘されている。温暖化によってシベリアの森林全体は活性化しているとみられる。温暖化は森の活性化を促す一方で、サーモカルストによる森の減少も引き起こしていた。
北海道大学・安成哲平准教授は森林火災によって起きる大気汚染を細かく測定する試みを進めている。大気汚染の研究を通して森林火災が頻発する原因につながる発見をした。それは異常な気圧配置。1980年から2002年の夏の気圧配置を平均化した。すると、西ヨーロッパからロシアにかけて高気圧と低気圧が直線状に並んでいる。これまで知られてきた配置と同じだった。しかし、2003年からの15年間を見てみると、高気圧が北極周辺を囲む輪のように並んでいた。高気圧の下にある地域では熱波や乾燥、森林火災が起きる可能性があると分析している。
赤道付近でも熱帯雨林の減少が起きていた。特にボルネオ島で森林減少が起きているという。ここでは数十年にわたって伐採が続き、森林が減少している。40年間で森林は半減、島の景色は一変した。アブラヤシ農園の開拓などが進み、ボルネオ島の熱帯雨林は農地へと姿を変えていった。熱帯雨林がなくなることで大きな問題となっているのが大気と水。このまま森林破壊が進めば、雨は減っていくという。熱帯雨林の減少が雨の減少を引き起こす。そこに関係していたのは蒸発散。蒸発散により、大気に戻った水分は風などによって移動し、雨を降らせる。森があることによって蒸発散が起き、水分は循環していく。しかし、森林がないと水分が土壌から流出し、大気には戻れない。これがボルネオ島で雨が減少した理由だという。また、森林さえあれば強い対流が生まれ、周囲から空気が引き込まれていることも分かった。この対流が雨をもたらすと考えられる。
森林火災の現場では被害の拡大を抑えるために新しい取り組みが求められている。カナダではAIを使った森林火災を監視するシステムの導入が始まっている。翌日の森林火災発生を予測するシステムを紹介。赤色は火災リスクが高く、黄色は午後から警戒が必要、青色はリスクが低いことを示している。また、火災発生の確率も表示できる。システムを支えているのはAI。過去15年以上に管轄内で発生した森林火災の特徴や気象予測データ、森林の生態系の情報などを学習させている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年10月11日放送 7:45 - 8:00 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(ニュース)
戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火から10年。群馬・草津白根山を研究している東京科学大学・草津白根火山観測所・寺田暁彦准教授。周辺に設置した地震計などで観測を行っている。7年前、寺田准教授はドローンを使って火口の水を採取する観測方法に取り組み始めた。火口の水の成分と火山活動の関係を調べている。寺田准教授は「火口の水に含まれる塩化物イオンはマグマから来てい[…続きを読む]

2024年7月2日放送 10:25 - 13:00 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブルピックアップNEWS
地球観測衛星「だいち4号」はレーダーで地表の状態や変化を観測することが主な任務である。現在運用されている「だいち2号」は2014年に打ち上げられ、既に設計寿命を超えているため、後継機の投入が急がれていた。しかし、去年3月H3ロケット初号機の打ち上げ失敗で「だいち3号」が失われ、今年2月の2号機の打ち上げでは模擬衛星で性能の確認するのみに留まっていた。そして今[…続きを読む]

2024年7月2日放送 4:30 - 5:50 日本テレビ
Oha!4 NEWS LIVEいってらっしゃいNEWS
地球観測衛星「だいち4号」が搭載されたH3ロケット3号機は昨日午後0時6分に打ち上げられた。打ち上げから約17分後、所定の軌道でだいち4号を切り離し打上げは無事成功。2機連続の成功でH3ロケットで打ち上げられた大型衛星が運用されるのは初。だいち4号は夜間や悪天候でも観測可能で災害状況の把握などに活用が期待されている。現在稼働中のだいち2号に比べて観測できる範[…続きを読む]

2024年7月1日放送 10:25 - 13:55 TBS
ひるおび!(ニュース)
今年元旦に発生した能登半島地震で、緊急観測を実施したのが「だいち2号」。観測幅50キロで、能登半島全域は観測できず、半島全域の観測を終えたのは1月8日。「だいち4号」は、観測幅200キロ、1回の撮影範囲に能登半島全域だけでなく富山県や新潟県の一部も収まる。有川善久さんは、「奥能登に孤立集落がでていて道路が寸断されて物資が運べないというニュースを見るたびに、初[…続きを読む]

2024年3月21日放送 15:45 - 19:00 フジテレビ
イット!(イット!×SDGs)
現在JAXAの筑波宇宙センターでは月周回衛星「かぐや」のデータを使用した月面ビューアの企画展示を行っていて、自分で動かして月の3Dモデルを見ることが出来る。また常設展示館には地球の大きさを示したモデルや人工衛星などを展示している。JAXAが打ち上げた衛星には温室効果ガスの地球での濃度を図るものもあり、年々二酸化炭素濃度の上昇が確認されているという。また地表面[…続きを読む]

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