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「てんでんこ」 のテレビ露出情報

この日を特別な思いで迎えた少女もいる。小学4年生の佐々木智桜さんだ。3月11日は祖母とおばを亡くした日であるとともに、智桜さんの誕生日。震災の3年後に生まれ、きょうで10歳となった。智桜さんがお母さんといっしょに出迎えてくれたのは釜石市にある防潮堤。震災を経験していない智桜さんにとって、普段はきれいでおだやかな海だという。しかし津波が押し寄せてきた当時の状況を身振り手振りで教えてくれた。智桜さんは震災の教訓を伝えようと釜石市最年少の語り部として活動している。去年3月、語り部としてデビュー。それ以降、多くの人の前で震災のことを伝えてきた。有働も案内してもらうと、資料を見ることなく自分の言葉でしっかりと教えてくれる。きょうで10歳。13年前の震災当時を知らない智桜さんは語り継ぐため本などから知識を得ているという。そして歌も披露してくれた。母・智恵さんは「知らないからこそ伝えられるものってあると思うし、何も知らない世代はこういうことがあったから私達はこうしなきゃいけないんだって新しい考え方が生まれているんだなって。」と話す。自宅で見せてくれたのはパンパンに詰まった智桜さんの防災バッグ。今年1月の能登半島地震のニュースを見て感じたことがあったそうで、智桜さんは「断水が続いているというニュースなどを見ると足りないんだなと分かる。」と話した。そこですぐにバッグの中身をチェックし、新たに加えたものが水を使わない歯磨き、食料や着替えライトなど。智桜さん自身が必要なものを考えて準備している。さらに語り部の活動に役立てようと防災危機管理者の資格に挑戦し見事合格。海外の人にも伝えていきたいと英会話教室にも通っているという。智桜さんは何を日本人に伝えたいかについて「1番伝えたいことは命が1番大事だということ。逃げるのが遅くなると命をなくしてしまうかもしれないから、たとえ大切なものがあってもそれはしょうがないから、とにかく高いところへ逃げてほしいということ。」と話した。

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