千葉県銚子市にあるローカル線・銚子電鉄が、今日開業100周年を迎えた。廃線の危機を乗り越えようと、数々の奇抜なアイデアを生み出してきた銚子電鉄、ファンもお祝いに駆けつける。銚子電鉄が誕生したのは、大正時代の1923年。1960年代になると年間利用者は現在の約3倍の150万人に。そのころ、日本テレビの紀行番組の中でも、畑の中を走る列車の姿が取り上げられていた。しかし、1980年代から次第に利用者は減少。親会社の倒産もあり、廃線の危機に陥る。その状況を救ったのが、名物「ぬれ煎餅」。本業の鉄道事業を上回る売り上げに。メディアで紹介されることも増えた。それでも赤字路線として、経営は常に崖っぷち。なんとか電車の運行を維持しようと考え出したのが、「ぬれ煎餅買って下さい。電車修理代を稼がなくちゃいけないんです」という捨て身のお願いだった。その後も、経営状況が「まずい棒」を発売。コロナ禍乗り越え、2021年度は6年ぶりに黒字に転じた。そして今年の株主総会で報告されたのが、2期連続の黒字、総売上は前年を上回り過去最高に。