総務省は手紙とはがきの値上げを行うという。手紙は84円から110円となり、実施されれば30年ぶりの値上げとなる。総務省の方針案は定形郵便物の手紙について、重さ25グラム以下の料金では84円から110円になる。値上げの実施は来年秋を念頭に置いている。実施されれば消費税率引き上げを除き、30年ぶりの値上げとなる。50グラム以下の手紙については94円から110円になり、はがきは63円から85円となる。レターパックや速達なども値上げを検討しているという。25グラム以下の手紙の値上げは省令改正が必要となる。審議会で議論し消費者庁と協議などの手続きをするという。総務省は、郵便事業の収支の見通しを試算し、値上げを行わない場合の営業赤字額は、2027年度に3000億円超の規模に拡大するという。日本郵便は、郵便の利用減少が続く中、業務効率化が課題になっているという。