野菜の高値が続いていて、安くて新鮮な野菜を売る無人販売店が注目されている。江戸川区の会社が約3年前から区内の飲食店などの敷地を借りて始めた「シェアベジ」では、形がいびつで出荷できない野菜を扱っている。八王子市の桑都テラスにはワゴンの無人販売が登場した。売り主は新たに農業を始めた人たち。都内で農業を始めたい人たちを支援する団体には問い合わせが1日2～3件と、農業を希望する人が増えているという。青梅市には「TOKYO KITCHEN GARDEN MARKET」という無人販売店がある。はらぺこ農園の川崎さんは規格外で売れないものが売れるとそのメリットを語った。売り上げの3～4割が無人販売だという。国分寺市にある農園の無人販売店ではことし7月、自転車で来た男性が代金の箱にお金を入れるフリだけして野菜をカゴの中に入れた。気づいた農家が話しかけると野菜を置いて立ち去った。そこで農家は自動販売機型の無人販売を導入した。NTTアグリテクノロジーのサービスで、初期費用が不要。売り上げに応じて手数料を支払うため経費を抑えられる。