値上げの波が止まらない昨今、消費者の強い味方となっているのがプライベートブランド。価格は安いのに品質は高い。今、その市場は10兆円規模まで膨れ上がり、一大ムーブメントになっている。独自戦略で大人気なのがドンキホーテのPB「情熱価格」。その特徴は、パッケージいっぱいに長々と書かれた文章。キャッチーで買いたくなる文章を載せることで、客が思わず手に取るという。渡辺さんは、これまで200種類を超える人気商品を生み出してきたヒットメーカー。パッケージは、ドン・キホーテの手書きPOPをヒントにデザインしたという。時にはネガティブな要素を取り入れるなど、客に正直に伝えることを大事にしている。客ファーストのドンキホーテでは、公式アプリで「マジボイス」というお客からの商品へのダメ出しを募集していて、1ヵ月に約1万件もの意見が寄せられるという。それらを貴重な意見として商品のリニューアルに生かしている。「最後まで美味しい紅生姜せん」には、紅生姜が少し物足りないというダメ出しが寄せられ、濃い味バージョンが発売された。