連日行われている自民党総裁選の討論会で、5人の候補者(小林鷹之、茂木敏充、林芳正、高市早苗、小泉進次郎)が必ず口にするのが野党との「連立」。政策ごとの連携か、連立拡大を目指すかが争点となっている。相手として有力視されているのが日本維新の会。藤田文武共同代表は連立に前向きな姿勢をにじませる一方、「副首都構想」や「社会保険料引き下げ」など政策実現が前提だと強調する。悩ましい立場に置かれているのが立憲民主党。去年の衆議院選挙で自公を少数与党に追い込んだが、総理大臣指名選挙で野党をまとめきれなかった。立憲民主党・野田佳彦代表は「誰を首班で選ぶのかという話をしていきたい」などと述べた。野田代表は、総理大臣指名選挙での結束を目指し、維新、国民民主との協議を行うべく安住幹事長らに指示した。安住幹事長は主要野党がまとまったとしても“新たな自民党総裁に勝つのは難しい”と吐露する。
