きょうのキーワードは「スピンオフ」。ディレクターの川上直子が解説する。スピンオフは企業が車内の特定の事業や子会社を切り離して独立させる仕組み。親会社は主力の事業に集中でき、独立した会社は自由に経営判断できる。まねきねこを運営するコシダカHDはカーブスを手掛けていたが2020年にスピンオフを実施した。レゾナック・ホールディングスは半導体材料だけでなく、石油化学事業も主要部門の一つだった。半導体材料に経営資源を集中するため、石油化学事業の分離を決断した。使ったのはパーシャルスピンオフという手法。レゾナックはクラサスケミカルの株式を約19%保持したまま上場させた。コングロマリット・ディスカウントの解消がスピンオフに踏み切った大きな理由だという。大和総研の平石さんによるとアメリカでは「資本コストを意識した経営」が根付いている、アクティビストからの要求が強いなど資本市場の環境の違いが背景にあるという。足元ではSpin-Off ETFがS&P500を上回るパフォーマンスを見せている。日本では富士フイルムHDがパーシャルスピンオフを検討している。
