施設の中では発達支援のノウハウをこども園に生かした例があった。朝こども園にやってきた子供達がするのは出席記録のノートをシールに貼ってカゴに入れる事で子供達の前には登園後にやる手順が写真と文字で示されていた。カバンにしまう事やジャンパーをかける事など上から順に進める事で迷わず朝の支度をしているが発達支援の場で以前から行われていたやり方だった。こども園と発達支援などの垣根を超えて子供をありのままに受け入れ自然にサポートする雰囲気が広がっている。発達支援の部屋から来た男の子が自分で作った切り絵をこども園の皆に見せていた。クラスの活動はストップしたが先生や子供達も気にせず先生は発達支援に通う子供が部屋を出入りしても叱ったり止めたりせず子供に寄り添っていた。そうする事で納得した子供自身が事前に落ち着きを取り戻し、こども園のアドバイザーは「その子らしさを受け入れて貰えるのは、どの子にとっても生きやすいはずだ」などと語っている。