ドイツで開かれている世界各国の首脳や閣僚が安全保障について意見を交わす国際会議は2日目の15日、アメリカのトランプ政権でウクライナ特使を務めるケロッグ氏が講演する予定で、ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向けて具体的な道筋を示すのかが焦点となる。14日、会議に出席しているアメリカのバンス副大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談した。トランプ政権は軍事支援継続の条件として、ウクライナに豊富にあるとされる重要鉱物レアアースなどの権益を確保したい考えを示していて、これについても意見を交わしたものと見られる。一方、初日の会議では中国の王毅外相が演説後の質疑で、対話と交渉によって解決されるべきだとする立場を改めて示したうえで「利害関係者を含むすべての当事者が適切なタイミングで和平交渉のプロセスに参加すべきだと考えている」などと述べ、各国の関与の必要性を強調した。2日目の15日はトランプ政権でウクライナ特使を務めるケロッグ氏が講演する予定で、ロシアによる軍事侵攻の終結に向けてアメリカが具体的な道筋を示すのかが焦点となる。