今、京都は秋の深まりとともに紅葉の見ごろを迎えている。風情ある街並みと紅葉が織りなす嵐山の絶景を見ようと多くの外国人観光客が訪れていた。あまりの人の多さに車道にはみ出して歩くなど危険な場面があった。京都では観光客が増えすぎることで起こるオーバーツーリズムが大きな問題となっている。京都市は、市営バスにスーツケースなどの大きな荷物を持ち込まないよう呼び変えているが後を絶たない。こうした問題を解消しようと今年10月、京都市と観光協会が導入したのが「ハンズフリーバス」。大きな荷物を持ちながら観光するのではなく手ぶらで観光してもらおうという試み。荷物をバスのトランクに預け駅と市内のホテルなどを500円で巡回する。京都市によるとバスの利用者は1日平均10人ほど。京都市は取材に対し「観光課題の対策に特効薬があるわけではないので粘り強くいろんなことをやりながら効果があったものを続けてやっていきたい」と話している。