オープン前から客がごった返していたのは、千葉・柏市にある「さんち家」。もやしや小松菜など、たっぷり野菜をパリパリの麺でいただく、とろーりあんかけや、まるで焼き肉のように見える食材は車麩。ゆえに低カロリーでヘルシー。秘伝のたれで炒めれば、その味と満足感は焼き肉そのもの。肉や魚を一切使わない野菜メインのビュッフェは70分1870円。約40種類のメニューは全てヘルシーでおいしいと人気で、料理の前には人だかり。安くておいしいのには理由が。店のすぐ隣は農産物の直売所。そこに並ぶ朝どれの新鮮野菜が店でも使われている上、調理するのは食材の生かし方を知り尽くした農家の主婦たち。例えば甘辛い味付けと柔らかい食感が魅力の揚げごぼうに、この時期限定、希少なマコモダケの炊き込みご飯など、ここでしか味わえない絶品メニューが生み出される話題の農家食堂。初めて来たという夫婦はおかわりを取りに行くと、あることに気づく。ビュッフェ台をよく見ると、交換された皿には別の料理が。数分おきに新たなメニューが登場し、常に出来たてを飽きずに食べられる。中でもほとんどの人が取っていた大人気メニューが、本物の肉と間違えるほど見事に再現された酢豚風。豚肉の代わりに使うのは大豆ミート。開発に時間をかけたというオリジナルのたれで炒めると普通の酢豚だという。今しか味わえない旬の食材や高騰する野菜が食べ放題。