ブラジルには300を超える保護区がある。文明化された先住民にとって弓は玩具でしかない。30年前、アウラ達は突然と現れた。政府が驚いたのは誰も知らない言語だった。政府の目を受けたノルバウは30年近く、2人の言語調査を行ってきた。
ノルバウに同行してアウラの小屋を訪ねた。アウラは知らない人が来ると、強いストレスを感じ奥の方へこもってしまった。何日かして保健所にアウラが現れたものの、何を話しているかは誰も理解ができなかった。ノルバウは何を話しいたのかを推測した。文明側の人間と森で初めて遭遇した話をしているのではないかと。
アウラ達は1987年にアマゾンの森の中からあらわれた。当時、森を貫く幹線道路ができて土地を持たない農民たちが奥地に入り込んでいた。ある日、奥地にある小屋にアウラ達が入り込んで来た。同じ部族がいれば彼らだけの保護区を設ける事もできたが、他に誰も見つからなかった。政府は開拓民とのトラブルを恐れ、森から連れ去った。その後、アウラ達は行く先々でトラブルになるために施設や保護区を転々とした。アスリニ族の集落では、族に所属していた男性をナタで斬り殺した。
アウラは小屋から出てこなかったので、保護区の看護師が様子を見に行った。するとアウラは重い風邪をひいていて、抗生物質などの薬を与えられてその2日後に小屋から出てきた。アウラは咳がおさまり、話し始めた。ノルバウによるとアウラは何度も同じ話を繰り返すが、たった1人の仲間であるアウレが亡くなった事実は、1度語ったきり2度と口にしなかったという。当時の事を知る人によれば、アウレはいつも何かに怯え、文明の人間と接する時は微笑みを作りながらも感情の読めない表情をしていたという。一方のアウラは平然としている様子が見えた。アウラとアウレはいつも一緒で、2人だけで狩りをして話していた。
2011年10月、アウレは痩せ始め動けなくなり町の病院に運ばれた。車に特に驚いたアウレは2012年6月に入院した。すぐに容態が悪化し大きな病院に移された。アウラはそこにも付き添った。末期がんだった。9月にアウレ死去。アウラはノルバウにアウレが死んだと告げた後、アウレの話をしていない。アルトツリアス先住民保護区の保健所にアウラがやってきた。食事をし何かを語りだした。看護師などにはアウラの言葉はわからない。一人になってもアウラの話は終わらなかった。
3時間以上しゃべる続けてアウラは小屋に戻った。煙、森、火花などの単語しかわからなかった。ノルバウによればアウレが死んだ6年前からアウラは変わったという。ノルバウと話す時間も増えた。やり取りを重ねる内、「オッキン」「モミイン」「マヌ」という言葉を話す時のアウラが苦しそうだと気づいた。全て死を意味する言葉だと解釈した。その単語の後には部族に起きたことを連想させる言葉がつづく。部族は矢で襲われたのか、先住民以外の人間に殺されたのか。アマゾン横断道路の計画、ゴールドラッシュが起き、世界最大の鉄鋼山が見つかり鉄道も敷かれた。森が狭まる過程で何が起きたのか。
アウラ達の2人が暮らしていた小屋を目指した。だが、採掘業者によって分断されていた。2人が暮らしていた森では何があったのか。800単語だけでしか何があったのか推測できない。誰にもわからない言葉などで1人生き続ける人間・アウラがいる。
ノルバウに同行してアウラの小屋を訪ねた。アウラは知らない人が来ると、強いストレスを感じ奥の方へこもってしまった。何日かして保健所にアウラが現れたものの、何を話しているかは誰も理解ができなかった。ノルバウは何を話しいたのかを推測した。文明側の人間と森で初めて遭遇した話をしているのではないかと。
アウラ達は1987年にアマゾンの森の中からあらわれた。当時、森を貫く幹線道路ができて土地を持たない農民たちが奥地に入り込んでいた。ある日、奥地にある小屋にアウラ達が入り込んで来た。同じ部族がいれば彼らだけの保護区を設ける事もできたが、他に誰も見つからなかった。政府は開拓民とのトラブルを恐れ、森から連れ去った。その後、アウラ達は行く先々でトラブルになるために施設や保護区を転々とした。アスリニ族の集落では、族に所属していた男性をナタで斬り殺した。
アウラは小屋から出てこなかったので、保護区の看護師が様子を見に行った。するとアウラは重い風邪をひいていて、抗生物質などの薬を与えられてその2日後に小屋から出てきた。アウラは咳がおさまり、話し始めた。ノルバウによるとアウラは何度も同じ話を繰り返すが、たった1人の仲間であるアウレが亡くなった事実は、1度語ったきり2度と口にしなかったという。当時の事を知る人によれば、アウレはいつも何かに怯え、文明の人間と接する時は微笑みを作りながらも感情の読めない表情をしていたという。一方のアウラは平然としている様子が見えた。アウラとアウレはいつも一緒で、2人だけで狩りをして話していた。
2011年10月、アウレは痩せ始め動けなくなり町の病院に運ばれた。車に特に驚いたアウレは2012年6月に入院した。すぐに容態が悪化し大きな病院に移された。アウラはそこにも付き添った。末期がんだった。9月にアウレ死去。アウラはノルバウにアウレが死んだと告げた後、アウレの話をしていない。アルトツリアス先住民保護区の保健所にアウラがやってきた。食事をし何かを語りだした。看護師などにはアウラの言葉はわからない。一人になってもアウラの話は終わらなかった。
3時間以上しゃべる続けてアウラは小屋に戻った。煙、森、火花などの単語しかわからなかった。ノルバウによればアウレが死んだ6年前からアウラは変わったという。ノルバウと話す時間も増えた。やり取りを重ねる内、「オッキン」「モミイン」「マヌ」という言葉を話す時のアウラが苦しそうだと気づいた。全て死を意味する言葉だと解釈した。その単語の後には部族に起きたことを連想させる言葉がつづく。部族は矢で襲われたのか、先住民以外の人間に殺されたのか。アマゾン横断道路の計画、ゴールドラッシュが起き、世界最大の鉄鋼山が見つかり鉄道も敷かれた。森が狭まる過程で何が起きたのか。
アウラ達の2人が暮らしていた小屋を目指した。だが、採掘業者によって分断されていた。2人が暮らしていた森では何があったのか。800単語だけでしか何があったのか推測できない。誰にもわからない言葉などで1人生き続ける人間・アウラがいる。