ラーメン以外を手がけている大手飲食チェーン店が、ラーメン事業に続々参入している。ラーメン店の市場規模は年々増加し、7900億円にもなっている(帝国データバンク調べ)。牛丼チェーンの「松屋フーズ」は、ラーメン店の「松太郎」を7月30日にオープンさせた。2001年創業の「えびそば一幻」は、国内外に13店舗を展開。2005年創業の「つけめんTETSU」は東京につけ麺ブームを巻き起こし、全国に23店舗を展開している。実はこの2店舗は居酒屋チェーン「磯丸水産」が運営している。ラーメン事業は本業よりも海外進出がしやすく、実際に「えびそば一幻」は香港や台湾に出店し大人気となっている。吉野家を運営する吉野家ホールディングスは塩ラーメンが人気の「ひるがお」などを買収し、124店舗を運営している。一方で今多くのラーメン店が倒産しており、その数は去年過去最多を更新した(帝国データバンク調べ)。日経MJ編集長の永井伸雄は「原材料高、人件費、コスト高で廃業してしまうことを防ぐ。大手が参入し傘下に入ることで、味が残っていく」などと指摘した。