シリアではアサド政権崩壊後「政治犯」とされた市民らを収容していたとされる刑務所が解放され、拷問などの実態が明らかになってきている。シリア人権監視団は19日「刑務所での拷問などで5万2000人以上が死亡」とする調査結果を発表。さらに「約10万人が行方不明で今後も刑務所などの調査を継続する」としている。一方、米国のニュースサイト・アクシオスは19日、中近東を担当する米国のリーフ国務次官補が数日中にシリアの首都・ダマスカスを訪問予定と報じた。「シリア解放機構」主導の暫定政権側と接触するとみられ、暫定政権の承認や欧米からの制裁解除が協議の焦点となりそう。