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「アセチルコリン」 のテレビ露出情報

調査によると、日本人の約8割が疲れているという。心や体の不調はうつ病、過労死にも帰着しかねない。目の疲れだけでも、経済損失は18兆円に達するという。さかのぼること1999年、国は研究プロジェクトを立ち上げ、疲労のメカニズム解明のため、全国26の大学や研究機関から100名以上の研究者たちが集結した。働き過ぎなどで体の細胞が傷つくと、炎症性サイトカインという物質が細胞から分泌され、脳に伝わると疲労感を覚える。脳内でドーパミンなどが分泌されると、炎症性サイトカインを一時的に打ち消すが、働き過ぎで過労死につながりかねない。東京慈恵会医科大学の近藤一博氏は「eIF2α」という物質に注目する。細胞が疲労すると、同物質にリン酸が結合する。すると、たんぱく質の合成がストップしてしまう。多くリン酸化されると、口唇ヘルペスウイルスが活発化するという。また、eIF2αがリン酸化されるとき、「炎症性サイトカイン」を作っていることも判明。
神戸大学大学院の渡辺恭良氏は活性酸素に注目。神経・筋肉・免疫の細胞に活性酸素が発生すると酸化して、いわばさびついた状態になる。修復するためのエネルギーも、過労状態では十分に作られないという。また、リン酸化したeIF2αの量が増えすぎると、たんぱく質の合成ストップが長引き、細胞死が起きる。臓器によっては脳梗塞、心不全に繋がりかねない。先述したが、炎症性サイトカインが作られ続け、脳が延々と疲労感を感じ、うつ病を引き起こすと考えられるという。近藤氏は脱リン酸化を重要視していて、睡眠時間の確保、軽い有酸素運動、ビタミンB1の積極的な摂取を推奨する。現在、脳に炎症が起こっていることを診断したり、予防する方法を研究中だという。

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