フランス・パリ最大の柔道場、アニエール道場。3歳の子どもが親と一緒に行う通称ベビー柔道。街の至るところに柔道場があり、フランス全土に約5300。柔道人口は53万人。フランスはいまや日本最大のライバル。東京五輪混合団体戦決勝：フランス4−1日本。フランス柔道発展の裏には1人の日本人の存在があった。“フランス柔道の父”と言われる川石酒造之助。1935年、フランスに渡り柔道普及に努めた。白と黒の2種類の帯を7色に。フランス人に合わせた指導が気質に合い、柔道が広まっていった。フランスは指導者育成もシステム化。独自のライセンス制度があり職業として確立されている。指導者の上位クラスは日本での研修も行う。4月、シドニー五輪金、元日本代表監督・井上康生が指導。阿部詩の前に立ちはだかるブシャール。阿部が柔道人生で唯一敗れた外国人選手。2人の対決はフランス柔道界にとっても注目となっている。