栃木・小山市はブラジル、ベトナムなど約70の国や地域の外国人が約7500人暮らしている。小山市で運営されている夜間中学。ほとんどの生徒が外国人で、日本語を学びながら日本の習慣やマナーも身につけている。ただ自分たちのコミュニティーに閉じこもりがちで、代表を務める結城史隆はゆるやかに地域とつながってもらいたいと考えている。結城は「外国の文化に溶け込むのはすごく大変。彼らも努力している。少しでも安心した社会を作るには孤独、孤立をなくすことがすごく大事」と話す。アフガニスタン出身の男性は現地の日本大使館で20年以上働いていたが、3年目に政権が変わり迫害のおそれから一家8人で日本に逃れ難民認定された。小山市には同僚のつてを頼り大使館の同僚など約50人と共にたどり着いた。ただ難民であっても日本政府からの金銭面などの支援はない。男性は「今の最大の懸念と問題は言語と仕事」と話す。結城は「迫害で国を出ざるを得なかった人たちが、小山に来て子どもたちの教育もして、税金も払って市民として頑張ろうとしている。それを応援、支えるのは特別なことではない」と話す。