兵庫県加古川市のスーパーでは朝から160人以上の行列ができた。先頭の客は朝5時半から待っていたという。価格は5kg2111円。開店を15分前倒したものの今日用意した分はすぐに完売した。福岡市内のドラッグストアでは5kg1980円で備蓄米を販売し、40袋が1時間ほどで完売した。一方コンビニ大手でも動きが。ファミリーマートでは今日、21年産の古古古米12トン分を精米していた。当初はあさって6日からの販売を予定していたが急遽1日前倒し、明日から東京・大阪それぞれ10店舗で1キロ388円で販売開始となる。ローソンも明日から東京・大阪各5店舗で1キロ389円、2キロ756円で販売することが明らかに、セブン-イレブンは備蓄米の入荷が決まり次第今月中に販売する予定。一方備蓄米をめぐり新たな動きも出ている。農水省はこれまで備蓄米91万トンのうち競争入札や随意契約で61万トンの放出を決定しているが、小泉農水大臣は残る備蓄米の一部を味噌や日本酒などの加工用として放出することを検討している。松山市の水口酒造では、年間4万8000リットルの日本酒を製造するため約30トンの酒米を使用しており、日本酒は価格転嫁が難しくコメ価格の高騰に頭を悩ませている。小泉農水大臣は来週、日本酒や味噌生産者から話を聞き加工用に備蓄米を放出するか判断するとしている。