アブ・シンベル神殿の救済には移築はもちろん、奇跡の光を再現する重要な使命があった。奇跡の光は朝日が街道を抜け神殿の奥の神々とラメス2世を照らすもの。年2回だけ、わずか30分の奇跡。再現するのは神殿の入口から入り朝日の角度を移築前と寸分違わず同じにしなければならない。1968年9月、移築工事が完了した。奇跡の光に成功するも1日ズレてしまった。22か所の遺跡が移築に成功。このプロジェクトは国際協力とはなにかを考えるきっかけとなった。1972年、世界遺産条約が締結された。
© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.