インターポールとJICAは今月29日から来月1日までナイジェリアの首都アブジャで現地の警察などを対象に研修会を開きロマンス詐欺などの捜査力の向上に向けて支援を行う。研修ではインターポールや日本の警察庁の担当者が銀行からの情報を生かした摘発の方法や海外の関係機関との連携のしかたなどについて講義を行うほか事件を想定して捜査の机上訓練を行う。ナイジェリアでは韓国で被害が出たロマンス詐欺でおととし末から去年5月までに11人が検挙されるなど摘発が相次ぎ、インターポールはナイジェリアをロマンス詐欺などオンライン金融詐欺の犯罪との闘いの中心と位置づけている。ロマンス詐欺の被害は日本でも急増していて警察庁によると去年1年間の被害は1575件、およそ177億3000万円に上っている。インターポールは今回の共同プロジェクトによって世界中を被害から守り詐欺による影響を減少させることができると話している。