マキシム・グループ・久野誠太郎氏は16日のニューヨーク株式市場について、前日の大幅高から反落、軟調になってる。決算が嫌気されたユナイテッド・ヘルスグループが下げを主導。テスラやアップルも戻り売りに押されて軟調。発表された去年12月分の小売売上高は、市場予想を下回る伸びになったが、GDP(国内総生産)の算出に使われるコア小売売上高部分は市場予想を上回る伸びになり、好調な雇用市場に支えられた個人消費は堅調を維持していることが確認された。ディスカウントストア大手・ターゲットが第4四半期の業績見通しをアップデートし、既存店売上高1.5%増と従来の横ばいから上方修正してる。年末商戦が好調で、11-12月にかけて既存店・オンラインそれぞれで売上高が伸び、客足も3%近い伸びを示した。1株利益の見通しを据え置いたことが嫌気され、株価は下落してる。販売促進活動や値下げによる客足の伸びが企業利益の増加に繋がらず、ウォルマートなどとの厳しい競争環境にあることが確認された形。今週は「ルルレモン・アスレティカ」や「アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ」が販売利益見通しを引き上げた一方、「メーシーズ」や「シグネット・ジュエラーズ」は、年末商戦が振るわず、従来の見通しを引き下げてる。好調な消費支出の中でも勝ち組と負け組が分かれることになっていて、この傾向はしばらく継続しそうなどと解説した。