何者かがAIを使ってルビオ国務長官を装った音声を作って複数の国の外相らと連絡をとっていたことがわかった。アメリカの複数のメディアは、何者かがルビオ国務長官を装ったアカウントをメッセージアプリ「シグナル」で作成、AIでルビオ国務長官の声に似た音声などを作っていたと報じた。外国の外相3人を含む少なくとも5人と連絡を取っていたという。ルビオ国務長官はウクライナ情勢や中東情勢をめぐって国際舞台でトランプ外交を主導している。5月からは安全保障政策を担当する大統領補佐官も兼務し、機密情報に日常的にふれる立場にある。国務省のブルース報道官は、報道の内容は事実と認め調査が進められているとしたうえで、米国務省は情報を保護する責任を重く受け止めておりサイバーセキュリティ対策の強化に継続的に取り組むことで再発を防ぎたいと述べた。調査の妨げになるとして偽装されたメッセージの内容など具体的なことは明らかにしなかった。アメリカでは5月にワイルズ大統領首席補佐官を装った電話が上院議員などにあったと報じられており、対策が課題となっている。