国連・グテーレス事務総長は12日、国連がことし、創設から80年を迎えるのを機に記者会見を開いた。この中でグテーレス事務総長は加盟国から国連への拠出金の支払いが滞りがちなことを指摘したうえで、費用の削減に取り組む決意を示した。国連にとってアメリカは最大の資金の拠出国だが、トランプ大統領はアメリカ第一主義の一環として、海外援助の大幅削減など厳しい姿勢をとっている。アメリカ政府は海外援助を管轄するUSAID(アメリカ国際開発庁)について、8割の事業を正式にやめることを明らかにしている。国連の高官は「トランプ大統領の就任後、費用削減の取り組みへの緊急度は高まっている」と危機感を示している。