11月の米国大統領選挙。先週の討論会で大きな失態を演じたバイデン大統領だが、ニューヨークタイムズが3日「大統領が選挙戦から徹底する可能性に言及した」と報じた。バイデン氏は側近に対し「あと数日の間に自身が大統領にふさわしいと国民を説得できなければ選挙戦を継続できない可能性を理解している」と語ったという。バイデン氏は週末にかけてテレビ局のインタビューや遊説を控えていて、再び討論会のような失態を犯せば立て直せないと認識しているという。しかし、ホワイトハウスは即座に否定している。民主党の議員数十人が、バイデン大統領に撤退を求める書簡を出すことを検討している。最新の世論調査でも「米国人の5人に3人がバイデン氏は撤退すべきだと考えている」との結果が出ている。ここにきて最有力の候補に浮上したのがハリス副大統領。世論調査でハリス副大統領が候補者になった場合の支持率はトランプ氏が43%に対し、ハリス副大統領42%で、ほぼ互角。ただ、これまで目立った実績がないハリス氏だがこれまでバイデン陣営が集めた資金や運営スタッフなどをある程度引き継ぐことができる。そして勝てば史上初の女性大統領になるということで、戦い方しだいではトランプ氏に勝てる可能性があるとみなされている。